え…1枚3万円…? 一体誰が買っている？？ 使用済みナンバープレート売買の闇

■海外のフリマサイト、日本車専門店でも日本のナンバーが大人気！

　ところで日本のフリマサイトやオークションサイトでは出品禁止物とされているナンバープレートだが、ebayやWISHなどの海外を本拠とするフリマサイトでは現在も実際に使われていた日本のナンバープレートが高値で販売されている。記念所蔵で穴が開けられたナンバーもあるが、穴が開いてないナンバーも多数出品されている。

　海外ではebayに限らず、日本車旧車のパーツを扱うサイトなどで日本から不正に持ち出されたであろうナンバープレートが多数販売されていた現実もある。盗難以外にも廃車や解体手続きに関わる業者が横流しをした可能性もあるだろう。盗難されたナンバープレートを販売することはもちろん違法だ。しかし、警察に聞いても国交省に聞いても、海外に不正流出したナンバーまでは追いかけきれないのが実情とのことだ。

　アメリカの日本車専門店では日本のナンバープレートが大量に販売されていた。東北ナンバーが大半であることや分類番号の数字が全般的に若いことから東日本大震災の被害に遭ったクルマから取り外されたナンバーを不正な手段で輸出したであろうことは容易に想像できる。

　記念所蔵の使用済みナンバーを除くと、国内、海外含めて販売されているナンバープレートは盗難された可能性が高いことにも留意すべきだろうが、海外で購入する日本車ファンはそんな事情は知らないだろう。実際、自動車パーツの中でもっとも多く盗まれているのはナンバープレートである。図柄入りナンバーや五輪プレートなどは特に人気が高そうだ。このようなナンバーをつけているオーナーの方は、盗難防止用のボルトを使うなど、どうか重々注意して欲しい。