なぜ一強時代に!? ホンダと日産がトヨタに敵わなくなった理由


国内低迷でもなぜトヨタだけが強いままなのか?

姉妹車のヴォクシーとノアはヴォクシーがネッツ店、ノアはカローラ店と別チャンネルで販売

 そうなるとトヨタも同じ道を歩みそうだが、そうならないのは販売会社の違いだ。トヨタにはメーカーの資本に依存しない地場資本の販売会社が多く、ユーザーのフォローを入念に行う。

 メーカーと販売会社の立場も基本的に対等だから、例えばクラウンを廃止して海外向けのレクサスGSと統合するようなことはできない。

 全店併売のプリウスやアクアがある一方で、ヴォクシー/ノア/エスクァイアといった販売系列ごとの姉妹車を作りわけるのも、販売会社が強いからだ。

 メーカーが「そろそろ斜陽市場の日本では手を抜きたいな」と思っても、立場が対等で強力な販売会社がそれを許さない。メーカーと販売会社の理想的な関係が築かれている。

 他メーカーも以前は地場の販売会社が相応に多かったが、2000年以降は都市部を中心にメーカーの直営化が進んだ。販売会社のメーカーに対する発言力も急速に弱まり、メーカーのやりたい放題になってしまった。

 以上のように、以前はトヨタが国内に強くこだわったから、他メーカーの国内向け商品も刺激されて良い車が生まれた。

 トヨタが物分かりの良い感じになり、国内の緊張感が下がって、他メーカーの商品力も低下している。しかし、トヨタの商品力はあまり下がっていない。そこには販売会社との力関係が大きく影響している。

 当たり前の話だが、車を堅調に売るには、メーカーと販売会社が互いに強い力を発揮し合うことが大切だ。

 トヨタの繁栄は、今でも神谷正太郎氏(トヨタ自動車販売の初代社長)が提唱した「一に需要家(ユーザー)、二に販売店(ディーラー)、三に製造家(メーカー)」という考え方で成り立つ。これはモノ造りのすべてに通用する真理でもあるだろう。

 最近はトヨタでもメーカーの支配力が強まりつつあるが、今以上に加速させてはならない。「三に製造家」を貫くべきだ。

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