■まさかのボルボ2連覇!!!!
2018年12月7日、東京都江東区青海にある東京国際交流館にて、2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤーの最終選考会が実施された。
大賞にあたる「イヤーカー」に選ばれたのは、ボルボXC40。ボルボは昨年、同車の兄的モデルであるXC60で初の大賞を受賞しており、今回で2連覇となる。
ボルボXC40は全長4425×全幅1875×全高1660mm、2Lガソリンターボエンジンを搭載し、価格は439万円〜549万円。
日本カー・オブ・ザ・イヤーは、実質的な一次選考にあたる「10ベストカー」(今回はスバル・フォレスターが選出後に辞退したため9台)のなかから60名の自動車ジャーナリストにより、「今年を代表する新型車」として選出される。
対象車は2017年11月1日から2018年10月31日までに登場した、型式認定変更ないし(エンジン等)動力機構の新規追加を実施した新型車。
今回は本命と見られていたスズキ・ジムニー/ジムニーシエラが一次選考会の時点で(2018年8〜9月に発覚した燃費・排ガス検査データ改ざん問題で)辞退、上記のようにスバル・フォレスターも「10ベスト」選出後に辞退した。
また最終選考候補車にトヨタ車が2台入った(クラウンとカローラスポーツ)ことで票が割れた可能性が指摘されており(2位カローラスポーツ314点と4位クラウン170点を足せば、1位ボルボXC40 363点を抜いていた)、さらにホンダは今年最も力を入れた新型車が商用車(N-VAN)だったことで候補車に残ったのはクラリティPHEVのみ。
日産はそもそも候補となる新型車がセレナe-POWERという「追加モデル」のみと、大賞の行方を占ううえで例年よりも日本車勢が弱いのでは…と見られる最終選考だった。
大賞となったボルボXC40は、2018年4月の日本仕様デビュー時から「クルマとしての評価」は非常に高かったが、そもそもボルボは日本国内に販売店が少なく、販売台数もそれほど多くないこと、また、やや高額な価格設定などから、「いいクルマだけど一般庶民とはあまり関係がないモデルでは…」と言われてきていた。
それは昨年のXC60(599万円〜884万円)受賞時にも言われていたことだが、とはいえ「乗ってみればいいクルマ」、「装備や性能を考えれば高いとはいえない」という自動車ジャーナリスト(つまり選考委員)たちの評価もあり、日本カー・オブ・ザ・イヤーの「誰にとっての【いいクルマ】を選ぶのか」という課題が見えた選考でもあった。
【2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤー 最終選考結果】
1位 ボルボ XC40 363点
2位 トヨタ カローラスポーツ 314点
3位 VW ポロ 197点
4位 トヨタ クラウン 170点
5位 三菱 エクリプスクロス 156点
6位 マツダ CX-8 111点
7位 アルファロメオ ステルヴィオ 106点
8位 BMW X2 47点
9位 クラリティPHEV 36点
辞退 スバルフォレスター
【部門賞】
■イノベーション部門賞(環境、安全その他の革新技術を持つクルマ)
ホンダ クラリティPHEV
■エモーショナル部門賞(秀でたデザイン、ドライブフィールなどを持つクルマ)
BMW X2
■スモールモビリティ部門賞(軽自動車、将来的には超小型モビリティを含む)
ダイハツ ミラトコット
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