■マイナーチェンジしたシエンタが4カ月待ちと人気
今年9月中旬にビッグマイナーチェンジしたトヨタのシエンタが好調な販売推移を見せています。
10月の登録実績は9840台で、前年同月に比べて47%もの大幅な増加。車名別登録台数ランキングはトップのアクアに次ぐ2位で、これまでの最高ランキングに浮上しています。11月中旬現在の納期は来年3月で4カ月待ちです。バックオーダーは推定3万台に達しているようです。
マイナーチェンジでこれだけ好調な売れゆきに転じるのは珍しい出来事です。10月登録台数実績でトップのアクアとはわずか565台差であり、今後の売れゆき次第では初の販売台数トップも夢ではないかもしれません。
■日産リーフの改良版を2019年1月に発表発売
日産は電気自動車「リーフ」の航続距離を500km以上に延長した改良版を2019年年1月に発売する模様です。
バッテリーの容量アップでモーターを40kwhから60kwhに引き上げ、従来の巡航距離である400kmを500km以上に延長することで長距離ドライブにも対応できるように改良します。
従来の40kwhモデルも併売し、2本立ての販売とする方針のようです。
■新型CR-Vが好調な販売で4カ月待ち
11月から新型CR-Vのハイブリッドを発売したホンダは、同モデルの好調な販売で生産が追いつかない状況にあります。11月上旬現在の納期は2019年の3月中旬で、4カ月待ちとなっているのです。
CR-Vは1.5Lターボ車も設定されていますが、販売の内訳は半分がハイブリッドで占められています。1.5Lターボに設定している3列シート7人乗りの販売構成比は20%と少ないです。
ミディアムクラスのSUV市場は現在、登録実績で10月はスバルフォレスターがトップ、次いでトヨタハリアー、日産エクストレイル、マツダCX-8などがあり、CR-Vは5番手にとどまっています。今後増産することでバックオーダーの解消につながれば、このクラスの販売トップ争いに加わる可能性もあります。
■2019年早々からジムニーを従来の1.5倍に増産
スズキは、2019年早々からジムニー/ジムニーシエラを従来の1.5倍に増産し、納期の短縮化を図る方針です。
ジムニーはこれまでの月産2000台から3000台へ、ジムニーシエラは550台から825台程度へ引き上げます。残業、休日出勤に加えて一部ラインの組み換えで増産態勢をつくります。
これによって納車待ちは、ジムニーはこれまで半年待ちだったのを4カ月待ちに、ジムニーシエラは1年待ちだったのを7カ月待ち程度に短縮できる見込みです。なお、両車は今年7月上旬の発売以来、引き続き好調な受注ピッチで推移しています。
■トールが強力なサービスキャンペーンで増販攻勢
ダイハツのコンパクトハイトワゴン「トール」が、強力なサービスキャンペーンで増販攻勢をかけています。これにより、1年前は月販1500台前後だった登録台数が最近は2500台くらいまで増えているのです。なお、サービスキャンペーンは、実質金利が1.1%の超低金利残価設定クレジットや10万円のオプションプレゼント、地域によってはカーナビの割引などが効果を上げています。
ダイハツのトールは、これまでトヨタにOEM供給をしている姉妹車のルーミー/タンクの陰に隠れて目立ちませんでしたが、最近は俄然存在感を高めています。同クラスのライバルはスズキのソリオです。こちらは月販3500台規模でまだ多少の差がありますが、着実に追い上げているのは間違いありません。
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