いよいよ現行プリウスのビッグマイナーチェンジが近づいてきました。すでに販売店では予約受付が始まっています。本企画では、毎日新車ディーラーを回って「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏に、新型プリウスの最新情報を伺いました。
さらにトヨタ系ディーラーを集中的に回ったことで、マークXの生産終了時期やアルファード/ヴェルファイアの販売情報もゲット。このほかシエンタ絶好調、新型ジムニー増産、新型リーフ情報などなど、盛りだくさんでお届けします!!
文:遠藤徹
ベストカー2018年12月26日号
■新型プリウスは12/1から事前予約開始、12/17発表発売
2015年12月に登場した現行型プリウスが、丸3年となるこの12月17日に、発売以来最大のマイナーチェンジを実施します。12月1日から事前の予約受付を開始しており、新型についての情報はすでに各ディーラーに通達されています。
今回のマイナーチェンジでは外観デザインが変更され、フロントヘッドランプに片側4連LEDを採用し、リア周りでは不評の縦型コンビランプを廃止して、小さくまとめたデザインとなります。
装備面では、ベーシックモデルのE、Sグレードにも安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備。トヨタセーフティセンスは、プリクラッシュセーフティ(歩行者夜検知機能付衝突回避支援タイプ)、レーンデパーチャーアラート(ステアリング制御機能付)、オートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)を搭載する最新タイプが装備されます。
JC08モード燃費は、Eタイプで40.8km/Lだったものが、安全装備の充実化で重量がかさみ39.0km/Lとなります。なお、価格は安全装備の充実化にともない、10万~15万円程度の値上げとなります。
■マークX、エスティマは2019年末までにモデル廃止
首都圏にあるトヨタ店、トヨペット店筋によると、マークXとエスティマは2019年12月末までにモデル廃止とする見通しです。
マークXはすでに代わりとなる現行カムリに引き継ぎつつあります。
エスティマは現在、トヨタ店とカローラ店での併売ですが、2020年からアルファードがトヨペット店専売からトヨタ店との併売、ヴェルファイアがネッツ店の専売からカローラ店との併売になることで、この2車がエスティマの抜けた穴をカバーすることになります。
■アルファードがヴェルファイアを上回る販売推移に
ここ1年、アルファード/ヴェルファイア姉妹車の販売実績に逆転現象が起きています。2015年1月の現行型登場以来、一貫して販売台数ではヴェルファイアに軍配が上がっていたのですが、2017年12月のビッグマイチェンで「顔」が変わって以来、アルファードがヴェルファイアを月間2000台前後引き離して逆転しているのです。
この要因を販売店筋に聞くと、
「昨年12月のマイナーチェンジによってエクステリアデザインを大幅に変えて、アルファードは押し出し感を強調したのに対して、ヴェルファイアはあまり代わり映えがしない顔立ちのため、ユーザーがアルファードに大きく流れ始めているため」
といいます。
トヨタは2025年までに国内販売モデルの大幅な整理を公言しており、アルファードとヴェルファイアも2021年頃にはどちらかの車名に統一される見込みです。現状のまま販売が推移すれば、アルファードという車名に統一されることになるでしょう。
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