■販売台数が少なくてもOEM供給を続ける意味
OEM供給車で販売台数が少ないと、儲けにならないので止めるべきとの考え方もある。
しかしながらそれでも続ける必要がある、との見方もある。一般的に月販500台と少ないケースは殆ど一般のユーザーへは売られていないと考えてよい。
その場合はディーラーやメーカーに関係する家族、サプライヤーやその関係者などへ売られたりすることがほとんどだ。
ライバルのメーカーやその系列会社よりも、付き合いのあるメーカーやディーラーからクルマを買った方がお互い都合がよいといった考え方である。
トヨタ、日産、マツダ、スバル、三菱などのOEM供給車の中で少数販売台数車はこうした事情がある。
それでは今後のOEMはどうなっていくのか。トヨタとダイハツは子会社関係になったので、ダイハツからのOEM供給車は一段と増える方向にある。
2019年は年末までにコンパクトクラスと軽自動車の新型SUVが加わる。将来的には登録車のうち1.5リッター以下はすべてダイハツがOEM供給することになる可能性がある。
三菱自動車は日産の傘下に入ったので、今後相互のOEM供給車が増える方向にある。SUVはエクストレイル/アウトランダー、ジューク/RVR、コンパクトカーはマーチ/ミラージュがそれぞれ同じクラスにある。
フルモデルチェンジを機に相互OEM供給に切り替えるかも知れない。
アウトランダーはPHEV、エクストレイルは2リッターハイブリッド、ジュークはe-POWERを搭載する可能性があるから、これらを効率よく活用し合えばお互いにメリットがあり、儲かるOEM供給車が増えるかも知れない。
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