本家よりもOEMが儲かる?? OEM戦略の現状と今後

■販売台数が少なくてもOEM供給を続ける意味

 OEM供給車で販売台数が少ないと、儲けにならないので止めるべきとの考え方もある。

 しかしながらそれでも続ける必要がある、との見方もある。一般的に月販500台と少ないケースは殆ど一般のユーザーへは売られていないと考えてよい。

 その場合はディーラーやメーカーに関係する家族、サプライヤーやその関係者などへ売られたりすることがほとんどだ。

売れないOEM車の場合は想定の時点から一般ユーザーへの販売を見込んでいない場合がほとんど。三菱プラウディアなども基本的には三菱系の顧客への販売が多い(2016年販売終了)

 ライバルのメーカーやその系列会社よりも、付き合いのあるメーカーやディーラーからクルマを買った方がお互い都合がよいといった考え方である。

 トヨタ、日産、マツダ、スバル、三菱などのOEM供給車の中で少数販売台数車はこうした事情がある。

 それでは今後のOEMはどうなっていくのか。トヨタとダイハツは子会社関係になったので、ダイハツからのOEM供給車は一段と増える方向にある。

 2019年は年末までにコンパクトクラスと軽自動車の新型SUVが加わる。将来的には登録車のうち1.5リッター以下はすべてダイハツがOEM供給することになる可能性がある。

 三菱自動車は日産の傘下に入ったので、今後相互のOEM供給車が増える方向にある。SUVはエクストレイル/アウトランダー、ジューク/RVR、コンパクトカーはマーチ/ミラージュがそれぞれ同じクラスにある。

 フルモデルチェンジを機に相互OEM供給に切り替えるかも知れない。

 アウトランダーはPHEV、エクストレイルは2リッターハイブリッド、ジュークはe-POWERを搭載する可能性があるから、これらを効率よく活用し合えばお互いにメリットがあり、儲かるOEM供給車が増えるかも知れない。

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