太陽光と走行を組み合わせて脅威の充電スピード
性能面だが、さすがにこれだけの大容量、当然家庭用蓄電池としても使用可能なレベル。たとえばテレビだったら約16時間、スマホも約159回分使用できるとのこと。蓄電しているから、急な停電時にも使用できるのが強み。
しかも停電時には、接続機器の電源を0.01秒未満で即座に切り替えてくれる(ただし、無停電電源装置ではないため、重要なデータサーバーや医療機器などの精密機器には使用してはいけない)。
こちらも充電性能は、AC充電(最大1500W)の場合、約2.6時間、ソーラー充電(最大1600W)なら約2.4時間となっている。
もちろん気になるのはAlternator Chargerを利用した走行性能。なんとこの「DELTA 3 Ultra シリーズ」はソーラー充電と走行充電を合わせることができるのだ! 単純な走行充電(最大1000W)の場合、約3.1時間で、ソーラー+走行充電(最大2600W)なら約1.5時間という脅威の短さだ!
これからのクルマ社会を支えるキーアイテムになるか!?
ジャパンモビリティショー2025では、日産が電動スライド式のソーラーシステムを軽EVサクラに搭載した「Ao-Solar Extender(あおぞら エクステンダー)」を出展している。また、弊誌でもホンダの軽EV N-VAN e:に太陽光パネルを積んだ「でん吉」くんが八丈島で活躍中だ。
これからソーラーシステムとクルマの関係がますます深まっていけば、より社会の電化も進んでいくだろう。ひょっとしたら生活と移動の境目を消すのは「電気」かもしれない。そうなれば、ソーラーシステムと走行充電、そしてポータブル電源の関係性はますます重要性を増していくことが予想できる。
エコフローのDELTA 3 Ultra シリーズが、ますます活躍の場を広げていくかもしれない。
気になる発売時期と価格だが、DELTA 3 1000 Airは2025年11月6日より予約開始で、発売は15日。価格は8万7700円(税込)。DELTA 3 Ultra シリーズは11月6日より発売開始で、価格は、DELTA 3 Ultra Plusが36万9800円、DELTA 3 Ultraが34万9800円となっている。いずれも税込価格。
以前には、同社の製品「EcoFlow DELTA Pro」が、2021年に米国『TIME」誌上で「THE BEST INVENTIONS OF 2021(2021年の発明ベスト100)」に選出されており、今回の新商品もますます期待と注目が高まっている
バッテリーへの逆充電を可能にする夢の製品!
さて、ここまで何度も言及してきたAlternator Chargerだが、こちらも今回発表された新商品だ。走行充電器「Alternator Charger Plus 1000」および「Alternator Charger 600」は、以前に同社より発売された「500W Alternator Charger」/「800W Alternator Charger」の後継モデルとして位置付けられている。
Alternator Charger最大の特長は、これまで繰り返し述べてきたように、クルマの走行中やアイドリング中に生じる電力を活用していること。クルマのバッテリーに蓄えられた電力の余剰分を、Alternator Chargerがポータブル電源に供給してくれるのだ。
それぞれ細かな性能をチェックしていこう。まず、「Alternator Charger Plus 1000」はその商品名の通り、最大1000Wの超高出力を誇る走行充電器。シガーソケットと比べても約10倍の出力となり、上述のポータブル電源へのすばやい充電を確保してくれる。
また、300Wのソーラー入力機能を新たに搭載したことで、バッテリーとソーラーパネルをあわせて最大1000Wの出力をポータブル電源に行ってくれるのだ。そしてなんといっても魅力はメインバッテリーへの逆充電が可能なこと!
最大で1000Wの逆充電モードでバッテリー上がりを防止してくれるほか、バッテリーメンテナンスモードなら最大100Wで車両に定電流を供給できるぞ。



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