クルマでナビを使う頻度は低いけれども、スマホを活用して楽しみたいというユーザーにぴったりなのがディスプレイオーディオだ。
メーカーにも純正採用が進んでいるこの商品の最大のメリットは、スマホとの親和性がよく、それ以外の部分をそぎ落とすことで価格を下げている点だ。
車内でスマホに入れた音楽や映像を楽しみたい、あるいはストリーミングサービスをかけっぱなしにしたいときにこれほど便利なアイテムはないのだ。
今回は高山正寛氏におすすめの市販国産ディスプレイオーディオ5機種を選んでもらったので、ぜひ参考にしていただきたい。
文:高山正寛/写真:Toyota、Pioneer、Alpine、Sony
【画像ギャラリー】おすすめディスプレイオーディオ5台を並べてチェック!
■パイオニアから画期的な新製品登場
遂に「山動く!」か。いきなり何のことかと思ったかもしれないが、今年夏のカーAV商戦に大きな変化が発生しそうだからである。
例年この時期はボーナス商戦を当て込んで新製品が続々と発表される。確かに今、コロナ禍の影響もあり経済自体は厳しい状況にあるが、止まっているわけにはいかない。
さて、そんな中、パイオニアはこの夏のカロッツェリアブランドの新製品を発表した。これが今回最大のニュースなのである。
何と、カーナビの新モデルは1つも無いという中、強化したのは今、人気のDA(ディスプレイオーディオ)なのである。
DAはその名の通り、AV一体式カーナビからナビ部分を取り外した商品。ではカーナビ機能はどうするのか? と疑問に対してはスマートフォンの対応する「カーナビアプリ」を使うことでDA上でカーナビとして使うことができる。
元々北米などではかなり使われていたDAだが、昨今ではトヨタカローラのフルモデルチェンジの際にDAを標準装備化するなど通信モジュールとの連携で「つながるクルマ」を前面に押し出してきた。
また輸入車にも純正カーナビを搭載しながらも、ナビアプリが使用できるモデルも増えてきている。
■ディスプレイオーディオのメリット/デメリット
ではこのDAのメリットとデメリットは何か?まずメリットだが
【1】ナビ機能を持たないので製品の本体価格を安く抑えられる
【2】カーナビ機能はアプリに依存するので地図のアップデートや機能向上が早い
【3】通信機能はスマホを使うのでそれ自体がテレマティクスカーナビとして高機能を有する
【4】アプリの数も多く、自分好みのカーナビが選べる
一方でデメリットは
【1】メリット【3】の真逆だが、パケットを含めた通信費はスマホ持ちなので使用頻度が高いユーザーだと高額になってしまうという心配がある
【2】ナビアプリの作動レスポンスなどはスマホに依存する部分が多く、機種によっては「もっさりとした動き」になる
【3】スマホ自体は高温や振動に弱いので置き場所を考える必要がある
【4】後述する「Apple CarPlay」か「Android Auto」など自分の所有するスマホでアプリの種類が変わってしまう
【5】地デジ搭載モデルが実はほとんど無い
他にも色々理由はあるが、おおまかに言えばこのようなことだ。
さて、冒頭に述べたようにカロッツェリアがこの夏の新製品に新型DAを導入したことで市場はかなり盛り上がることが予想される。そこで筆者オススメのDAを紹介する。
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