「士別フィン」──初めて聞く人は思わず「何それ?」となるこのネーミング。トヨタのテストコースとして有名な、北海道・士別試験場で開発されたトヨタ純正アップグレードアイテムで、ボディ床下に貼られたフィンで空気の流れをコントロールし、走行中に生じる低周波の揺れを大幅に抑えるという、地味だが走りの質を根本から変えようという本気のパーツだ。
その「士別フィン」をアルミ製アンダーカバーと一体成型した「士別フィン付きアンダーカバー」が、125系ハイラックス向けに初のアップグレードアイテムとして登場した。価格は75,900円(税込み・作業工賃含む)。トヨタ自動車から業務委託を受けKINTOが運営する「トヨタ アップグレード ファクトリー」経由で正規販売店に後付けできる純正オプションだ。以下、この最高にいかしたネーミングの空力パーツをがっつり紹介したい。
文:ベストカー編集局長T、画像:KINTO
【画像ギャラリー】「士別フィン」を知っているか!!? 北海道生まれ×燕三条の職人技と7万5900円でハイラックスの「走り」が変わるって…マジ!??(5枚)画像ギャラリーそもそも「士別フィン」とは? 1Hzの揺れを10分の1に抑える空力の隠し球
「士別フィン」は、フロア下に空気の流れをコントロールするフィンを配置することで、走行中に無意識のうちに発生する「1Hz以下」の緩慢な揺れを約10分の1に抑えるという空力パーツ。「1Hz以下」というのは人体が感知しにくい非常にゆっくりした振動周波数で、これが蓄積すると直進安定性の乱れや疲労感につながるとされる。士別フィンはその根本にアプローチする。
トヨタ アップグレードファクトリーでは、これまで50系プリウスや30系アルファード/ヴェルファイア向けに樹脂タイプの「士別フィン」を展開してきた。え、そんなんあったの?? という話だが、あったんです。今回は「士別フィン」とアルミ製アンダーカバーを一体成型した、ハイラックス専用モデルとして投入される。
ハイラックスのオンロード課題、純正品質で攻める
今回新アイテムが用意されたハイラックスは、高い人気を誇る一方、「トラックに近い乗り心地」「高速道路での安定感不足」「横風の影響を受けやすい」という声が一部オーナーから上がるのも事実。まあハイラックスだしな…とも思うが、そんなユーザーの声にも黙っていられないのが今のトヨタ。今回の士別フィン付きアンダーカバーは、まさに「そこ」へアプローチする。
直進安定性の向上、ステアリング切り始めの応答改善、カーブや車線変更でのふらつき抑制を狙うとされており、オンロードでの”乗り味の味変”がコンセプト。メリットは「オンロードでの快適な走り」「オフロードでの安心感」「魅せる意匠性」の3点で、純正品質ゆえの熱害・衝突・強度などの評価基準も満たしているという。「豪快なオフロードパーツ」ではなく、日常の高速道路や長距離移動での走行質感を高めたいハイラックスオーナーに刺さるアイテムだ。
燕三条の職人技が生む「魅せる床下」
このパーツのもうひとつの顔が、新潟県燕三条地域の職人技術だ。3mmのアルミ板に高さ5mmのフィンを継ぎ目なく一体成型する難度の高いプレス加工を経て、熟練工の「手曲げ」でこだわりの曲線形状を作り出している。アンダーカバー本体には「HILUX」ロゴが刻まれ、アルミ素材の質感を活かした「魅せる床下」を実現。さらに燕商工会議所認定の「メイド・イン・ツバメ」ロゴがレーザー刻印される。クルマ好きなら思わず床下を覗きたくなる仕上がりだ。
すげえこだわり! 湾岸ミッドナイト級!!









コメント
コメントの使い方