カーカルチャーイベントで異彩を放った漆黒のフェアレディZ。その足元で圧倒的な存在感を誇っていたのが、ワーク至高の名作「マイスターS1」だ。サーキット譲りの硬派な機能美と、どんな理想もカタチにする究極の対応力。ビルダーの生の声を交えて、その魅力を紐解く。
文:ベストカー編集部 鈴村朋己/写真:貫井 宙
【画像ギャラリー】どんなスタイルにも馴染む万能な5本スポーク!! マイスターS1がオールブラックのフェアレディZを際立たせる!!!!!(32枚)画像ギャラリーワークがカーカルチャーイベントに立ち続ける理由
全国から熱烈なカスタムカーが押し寄せ、夏の始まりを合図するヒトコマがあった。西武園競輪場で開催された1日限りのイベント。その名は「ジャパネーション」。
会場を見渡すと、国産のチューンドスポーツやVIPセダン、洗練されたミニバンから、ポルシェやBMWといった世界のハイエンドな輸入車まで、ジャンルの垣根を越えた名車たちが次から次へと姿を現す。文字通り、日本のカスタムカルチャーの熱源地だ。
この熱狂的なイベントを陰で、そして力強く支えているのが、老舗ホイールメーカーの「ワーク」である。なぜ彼らは、こうしたカルチャーイベントの現場に積極的に立ち続けているのか。理由を尋ねてみた。
「会場に集まるユーザーの多くが私たちのホイールを愛用してくれています。だからこそ現場でともにイベントを盛り上げ、生の熱気を感じ取りたいんです」。理由は明快で、ユーザーへの深いリスペクトと認知度向上を目指す真摯なスタンスがあるからに他ならない。
硬派なスポーツ魂を宿すオーダーメイドのマイスターS1
そのワークブースにおいて、一際シックでありながら、只者ではない重厚なオーラを放っていた1台のデモカーがあった。漆黒の輝きを纏ったフェアレディZ(RZ34)である。
このフェアレディZの足もとを着飾っていたのが、ワークの真骨頂ともいえる「マイスター S1 3ピース」だ。かつて過酷なモータースポーツの世界で培われた硬派なスポーツホイールであり、今なお熱狂的なファンを持つ名作中の名作である。
その最大の特徴は、サーキット走行時の熱による脱落を防ぐために、今もセンターキャップの設定を持たないというスパルタンなこだわりを貫いている点にある。
さらに、ディープリムを求める極限のワイドボディ化に対応すべく、200mmオーバーという途方もないリム幅まで用意。どんなモンスターマシンでも対応できる、懐の深さを誇っている。
加えて、ミリ単位のインセットや多彩なカラーリングを可能にする「カスタムオーダープラン」の存在も欠かせない。今回のフェアレディZに装着されていたのは、ディスク面をマットブラック、リムをブラックアルマイト、さらにピアスボルトやエアバルブに至るまですべてを黒で統一した、究極のオールブラック仕様だった。
【画像ギャラリー】どんなスタイルにも馴染む万能な5本スポーク!! マイスターS1がオールブラックのフェアレディZを際立たせる!!!!!(32枚)画像ギャラリー流麗なシルエットを漆黒の足元で引き締める
この究極のZを作り上げたのが、愛知県に店舗を構える「A.BASE」で代表を務める伊藤あしる氏だった。彼がRZ34で目指したのは、単にフェンダーを貼り付けただけではない、まるで純正のような美しさを持つナチュラルワイドボディだ。
ポルシェのデザインを彷彿とさせるグラマラスで流麗なフェンダーライン、そしてロングノーズを際立たせる造形を、あえて面の歪みが一目で分かってしまう「黒塗り」のボディでイチから作り上げたという。
この渾身の面出しと、理想のシルエットを完成させる上で、欠かせなかったのが「マイスター S1 3ピース」だった。あえてすべての色彩を削ぎ落としたオールブラックのマイスターS1は、伊藤氏が追い求めたグラマラスなボディラインを完璧に引き立て、圧倒的な調和をもたらす絶妙なスパイスとなったのである。





































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