チューニングというとマフラーを代えてうるさくなり、サスペンションを代えて乗り心地はサイアク! なんてイメージあるかもしれない。
しかし、本来は調律という意味。靴紐を締めるとか、ズボンの裾上げをするのと同じく、自分に合わせ込む本来の意味のチューニングだ。
そんな本来の意味のチューニングはどういうものか? 「ノーマルじゃ物足りないのでなんとかしたい! でもチューニング初心者だからよくわからない」という人のために、元REVSPEED編集長、現在フリーランスライターとして活躍中の加茂新氏が解説する。
文/加茂 新
写真/アクレ、エッチ・ケー・エス、エンドレス・アドバンス、キャロッセ、テイン、ブリッド、ワークスベル、加茂 新、トビラ写真(fotomek@adobe Stock)
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■サスペンションはノーマルが一番とは限らない!!
クルマはノーマルがイチバン! という意見はもちろん。あらゆる場面での総合点ではノーマルが優れる。しかし、特定の使い方においてはそれに適したモノがある。そういったパーツに交換して個々の使い方や、好みに合わせ込もうというのが本来のチューニングだ。
そこでまず提案するのはサスペンション。乗車人数、積載量、高速道路から未舗装路、すべての平均点はノーマルが優れる。だが、高速道路にターゲットを絞る、ワインディングロードを最優先にするなど、ステージを狙えばノーマルを上回る性能を手に入れるのは難しくない。
例えば、テイン・フレックスは、いわゆる車高調だがフリクションの少ない複筒式を採用。そのしなやかさはノーマルにも引けを取らない。ちょっと固めアシのスポーツモデルなら、ノーマルより乗り心地は良くなるほど。
また、HKS ハイパーマックスGは純正形状のアフター品。乗り心地はノーマル並ながら、ロール量は減り、車高もやや下がってかっこよくなる。どちらも経年変化に強いので、長く楽しめる。もっとワインディングをメインにしたいならスポーツ系サスにするのもアリ。高速道路で矢のようにまっすぐ走らせるなら欧州系のKWやビルシュタインなどを選ぶのも十分アリ。
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