使えないのはどう判断? バッテリーを8年長持ちさせるには

■バッテリー劣化の原因を解消させるパルス充電器

メルテックプラスの全自動パルス充電器「MP220」。パルス充電を選択した場合、約1時間のパルス充電→通常充電→充電完了後維持充電(パルス充電)となる。参考市場価格は約8000円~
メルテックプラスの全自動パルス充電器「MP220」。パルス充電を選択した場合、約1時間のパルス充電→通常充電→充電完了後維持充電(パルス充電)となる。参考市場価格は約8000円~

 昔はサルフェーションがひどくなったらバッテリーは寿命とされていたが、最近はこのサルフェーションを解消させる装置も開発されている。それがパルス充電機能付きのバッテリー充電器だ。

 「パルス充電は、充電の電流に微細な周波数を与えることで、サルフェーションを解消させるものです。当社のパルス充電器の場合、スイッチで選択すると1時間のパルス充電の後に通常の充電を行います」。

 しかし、どんな状態のバッテリーでもこのパルス充電を行なえば、能力が復活する訳ではないそうだ。まず1回のパルス充電で解消できるサルフェーションの量にも限りがある。あまりにサルフェーションが進んでしまった場合は、パルス充電器でもお手上げ、となることもあるらしい。

 「サルフェーションが、かなり進行してからパルス充電を行なっても、効き目は限定的です。やはりバッテリーの新品時から定期的にパルス充電を行なうことで、バッテリーのコンディションは維持できると考えて下さい」。

 新車でも数ヶ月に1度しか乗らずに停めっ放しのクルマは、バッテリーの劣化が早いが、パルス充電を行なうことで寿命を伸ばすことができるそうだ。

 実際、5年間で2、3回バッテリー上がりを起こしてしまったような乗り方でも、パルス充電を行なうことで交換することなく使い続けられるケースも少なくないとか。

 バッテリーの価格が高くなっている現在、高性能なバッテリー充電器でも、バッテリー価格の1/3程度で手に入れることができる。

 ということは、自宅で充電できる環境があって2年バッテリーが延命できれば、充電器の元は取れることになるのだ。

 自宅で充電できないユーザーの場合は、バッテリーにパルス発生器を取り付ける対策法もある。そして1、2週間に1度は、十分に走行してバッテリーを充電してやれば、バッテリーの寿命はかなり延びる。筆者はこの方法でバッテリーを5年以上使用できているので、効果があることを実感している。

 バッテリーの健康状態を詳しく知りたいなら、バッテリー診断機を利用する方法もある。例えばメルテックのバッテリー診断機は内部抵抗やCCAからバッテリーの能力を総合的に判断してくれるそうだ。

 開放型のバッテリーであれば、バッテリー液のレベルを管理して蓄電量を維持できれば、バッテリーは5年から8年使えることも珍しくない。 タイヤ、オイル(ブレーキフルードも含む)、水(冷却水)に加えてバッテリーにも手をかけてやれば、快適でリーズナブルなカーライフが送れるのである。

【画像ギャラリー】 クルマからバッテリーを降ろさず充電できる! 進化したバッテリー充電器をギャラリーでチェック!!

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