■バッテリー劣化の原因を解消させるパルス充電器
昔はサルフェーションがひどくなったらバッテリーは寿命とされていたが、最近はこのサルフェーションを解消させる装置も開発されている。それがパルス充電機能付きのバッテリー充電器だ。
「パルス充電は、充電の電流に微細な周波数を与えることで、サルフェーションを解消させるものです。当社のパルス充電器の場合、スイッチで選択すると1時間のパルス充電の後に通常の充電を行います」。
しかし、どんな状態のバッテリーでもこのパルス充電を行なえば、能力が復活する訳ではないそうだ。まず1回のパルス充電で解消できるサルフェーションの量にも限りがある。あまりにサルフェーションが進んでしまった場合は、パルス充電器でもお手上げ、となることもあるらしい。
「サルフェーションが、かなり進行してからパルス充電を行なっても、効き目は限定的です。やはりバッテリーの新品時から定期的にパルス充電を行なうことで、バッテリーのコンディションは維持できると考えて下さい」。
新車でも数ヶ月に1度しか乗らずに停めっ放しのクルマは、バッテリーの劣化が早いが、パルス充電を行なうことで寿命を伸ばすことができるそうだ。
実際、5年間で2、3回バッテリー上がりを起こしてしまったような乗り方でも、パルス充電を行なうことで交換することなく使い続けられるケースも少なくないとか。
バッテリーの価格が高くなっている現在、高性能なバッテリー充電器でも、バッテリー価格の1/3程度で手に入れることができる。
ということは、自宅で充電できる環境があって2年バッテリーが延命できれば、充電器の元は取れることになるのだ。
自宅で充電できないユーザーの場合は、バッテリーにパルス発生器を取り付ける対策法もある。そして1、2週間に1度は、十分に走行してバッテリーを充電してやれば、バッテリーの寿命はかなり延びる。筆者はこの方法でバッテリーを5年以上使用できているので、効果があることを実感している。
バッテリーの健康状態を詳しく知りたいなら、バッテリー診断機を利用する方法もある。例えばメルテックのバッテリー診断機は内部抵抗やCCAからバッテリーの能力を総合的に判断してくれるそうだ。
開放型のバッテリーであれば、バッテリー液のレベルを管理して蓄電量を維持できれば、バッテリーは5年から8年使えることも珍しくない。 タイヤ、オイル(ブレーキフルードも含む)、水(冷却水)に加えてバッテリーにも手をかけてやれば、快適でリーズナブルなカーライフが送れるのである。
コメント
コメントの使い方セレナC26前期型を乗り続けて12年目、当時トレンドになりだしたアイドリングストップ機能の使用に違和感があり、またコストを判断した時にアイドリングストップは使わずに、長持ちさせた方が得策だと考えて、アイドリングストップ車対応の充電器を購入、年2〜3回の定期充電をしたところ11年目の車検まで何の問題もなく使用できました。