ハリアーまさかの8位!?? 超激戦ミドルクラスSUVワールドトップ10

ハリアーまさかの8位!?? 強敵ぞろいの超激戦ミドルクラスSUVワールドトップ10

 高い信頼性とユーザーに寄り添う作りがウリの日本車。だが、クルマとしてのデキ、魅力を世界レベルで見た場合、どれほどの高評価が得られるのだろうか。

 あえて価格を重視せず、クルマのデキと魅力で世界のライバルたちと競わせてみた! 今回は全長4800mm未満、ミドルサイズSUV編!

●トピック
・ミドルサイズSUV(全長4800mm未満)のワールドランキングトップ10
・なぜ上位に来ないのか? 日本車の足りない部分はここにある

※本稿は2021年6月のものです
文/岡本幸一郎 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年7月26日号

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■ミドルサイズSUV(全長4800mm未満)のワールドランキングトップ10

 このクラスにはキャラの立ったプレミアムブランドがたくさん並ぶ。

 そんななかでも秀逸と感じるのがボルボXC60だ。エレガントな内外装は何度乗っても魅力。それにふさわしい洗練された走りも高く評価できる。

 むろん日本勢にもオシャレなSUVはいくつもあるが、XC60ほどのクルマというのはなかなか出てこないものだ……。

全長4800mm未満を対象にしたこのクラスの1位はボルボXC60。2LターボのマイルドハイブリッドとPHEVの設定で価格は639万円から

 次いでベンツGLBは、このフォルムがかえって斬新で、このサイズにもかかわらず、3列目でも身長168cmまでの人なら問題なく乗れる広さを確保したというから注目に値する。

2位はベンツGLB。1.4L&2Lのガソリンターボと2Lディーゼルターボを設定する3列シート7人乗りのSUVで、価格は530万円から。306psの2Lターボを搭載するAMG仕様もあり、そちらは732万円となっている

 こうしたかぎられたサイズのなかでパッケージングやアレンジ性を突き詰めるのは日本車の得意分野であるはずだが、メルセデスが本気を出すと一気に追いついた。

 クルマとしての完成度も高く、プチGクラスのような雰囲気もよい。売れているのもうなずける。

 3位はディフェンダー90だ。伝統のネーミングだが、中身は先進的な異色のモデルで、趣味性の高さを求める人にもってこい。

3位はディフェンダー90。4ドアの110は全長4945mmで今回の枠から外れるため2ドアの90としたが、もちろん110も魅力的。90は2Lターボのみで、価格は551万~758万円

 これまた、日本車にはあまりない世界を持ったクルマ。往年のネーミングを名乗りながら、まったく違う新しいことにチャレンジしていて、にもかかわらずすべて納得させる力があるのもたいしたものだ。

 やはり上位3台は日本車にはないものを多々持っていた。

 そして日本勢の最上位は、エクリプスクロスPHEVだ。こうして高く評価したのは、電動4WDの制御があまりによくできていたから。

4位は日本車最上位のエクリプスクロスPHEV。2.4Lエンジン搭載で384万8900円から

 これまで大雨のサーキットや雪山も走ったことがあるのだが、まさしく意のままの走りに感銘を受けた。日本が世界に誇れるクルマに違いない。

 5位はRAV4。

 まずコスパの高さが驚異的。そして中身はクロスオーバーながらクロカン車のような力強さが巧く表現できていて、その見た目に応える悪路走破性をしっかり身につけているところや、トルクベクタリングによりエキサイティングな走りを楽しめるあたりも評価したい。これまた世界に誇れる日本車だ。

5位はRAV4。2Lガソリン、2Lハイブリッド、2L PHEVを設定し274万3000円から

 6位はポルシェマカン。SUVというより、こういう形をしたスポーツカーのようなクルマであり、お値段もそれなりだが、さすがに完成度はすこぶる高い。

 日本車には存在しないタイプのクルマ。これをやって絵になるのは、これまでポルシェが培ってきたものがあればこそ。なかなか日本のメーカーには難しいだろうなというのも正直なところではある。

 7位はハリアー。この内外装のデザインに魅せられる人は少なくないはず。特にインテリアは垂涎モノだ。メカニズム的にもTHSとE-Fourはトヨタでは当たり前でも他社と比べると大きなアドバンテージがある。

 8位はCX-5。これまたオシャレなSUVの代表格は、ディーゼルやGベクタリングコントロールがポイントだ。頻繁に改良を重ねてどんどん洗練されているのも特徴。この2台は輸入車コンプレックスを感じさせず、あくまで日本車らしいところもよい。

 9位は大規模マイチェンを行ったばかりのプジョー5008。個性的なデザインや走りも魅力的であることに加えて、日本のCX-8よりもずっと短い全長ながら、意外としっかり使える3列シートを成立させたパッケージングの巧みさにも感心させられる。

 10位の新しくなって間もないアウディQ3は、スポーツバックも加わり、ますますスペシャルティなテイストが高まった。「Sライン」の俊敏なハンドリングもなかなか印象的だ。こうしたサラッと乗れてめっぽうオシャレで内に秘めた実力も高いというクルマも、日本勢にも方向性の近いクルマはあるが、あまり見当たらない。

 日本勢も頑張っているのは重々承知だが、海外勢は五感で感じる雰囲気の演出がとても巧い。そのあたりもっと見習ってくれるといいかな。

ベスト10のうち日本車は4台ランクインしたものの、最上位は4位のエクリプスクロスPHEVで輸入車勢の上位3台には及ばなかった。新型レクサスNXの出来が気になるところだ

■なぜ上位に来ない? 日本車 足りない部分はここにある

 このクラスでは見栄えや性能も問われるようになる。しかも価格の高いプレミアムブランド勢も入ってくるから大変だ。日本勢は機能性やコスパでは優位でも、そこから先で引け目を感じる面がいくつかある。

 そのひとつが「圧倒的な個性」だ。日本勢が負けているというよりも、海外勢には個性の表現が巧いなと感心させられる例がいくつもある。

 それはディフェンダーのように顕著な例に限る話ではなく、常識的な普通のクルマでもだ。日本勢も頑張っているのはわかるが、海外勢ほどやりきれていない例が多い。

ビッグマイナーチェンジを行ったフォレスター
ハリアーは7位。このクラスの激戦ぶりがわかる

 さらには「圧倒的な性能」だ。このクラスになると、海外勢はハイパフォーマンス系が存在感を発揮しているのに対し、日本勢はちょっと寂しい。

 日本勢もハイブリッドをはじめハイテクで先をいくのは素晴らしいことだが、ハイパフォーマンス系もあったほうがプレゼンスがもっと上がるはずだ。

 加えて「圧倒的なブランドイメージ」もそうだ。例えばボルボ=安全、プジョー=猫足や個性、VW=信頼性など、海外勢にはブランドの名前を聞いただけでイメージできる超得意分野がある例が多い。

今秋発売の新型レクサスNX。PHEVも新設定し、電動化時代に対応

 日本勢でもトヨタ=ハイブリッドがあるが、それ以外はまだ“確立”されていないような気がする。

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