今やクルマ生活にも大きな影響を発揮するスマホ。各スマホメーカーも差別化に躍起になる中、2022年に発表されたAppleの新製品群にはクルマとの連携が強化されている。では実際、この機能がどの位カーライフに影響するのだろうか。
常に最新のスマホとスマートウォッチを所有するオタク気質満載の筆者がその将来性をチェックしてみた。
文/高山正寛、写真/高山正寛、Adobe Stock(トビラ写真:Halfpoint@AdobeStock)
■スマートウオッチはもはや健康管理に欠かせない
2022年9月にカリフォルニア州クパティーノで開催されたAppleのイベント「Apple Park」では最新のiPhoneやApple Watchを発表し、日本でも間髪入れず発売されたが、元々Apple製品はこれまでも人々の健康や人命を守る機能が数多く搭載されてきた。
Apple Watchであれば転倒を検出することで緊急SOS通報が行われたり、日本ではフル機能は使えないが、心電図や脈拍なども表示することができる。
北米に住む筆者の知人によれば、Apple Watchから吸い上げたデータは医療コンサルティングにも活用できるケースもあるそうで、その辺はまだまだ日本は超えなければならない障壁があるのも否定できない。
またApple Watchに限らず、昨今のスマートウォッチやスマートバンド(ウェアラブルデバイスとも呼ぶ)にも精度の差こそあれ、心拍数やストレスを数値化するなどの機能を搭載したものが数多く出回っている。
■ついにクルマと連携したApple製品
今回のテーマであるクルマとの連携だが、Appleの新製品群に実装されたのが「衝突事故検出」機能だ。
海外では「Crash Detection」と呼ばれるものだが、簡単に言えば後述するApple製品を所有している人が運転、または同乗中に衝突事故(正面、側面、追突、横転など)に遭った場合、まず最初に「安否を問う」画面を表示、それで反応が無い場合はiPhoneを経由して緊急通報サービスに電話をしてくれるという機能だ。
実際、万が一に事故に遭った場合、iPhoneやApple Watchは警告音を鳴らし、画面上にも警告表示が行われる。テストしたわけではないが、事故に遭った場合、前述した警告音と同時にApple Watch自体が振動(叩くような動作)し生存を確認しようとする。
その後、ドライバーまたは同乗者が無事であれば警告を消せば良い。しかしそれが出来ない状態になると20秒後に自動的に緊急通報サービスにつないでくれる。また元々ある機能だが、iPhoneに緊急連絡先(家族や会社)などを登録しておけば事故にあったことをメッセージで送信してくれるという優れものだ。
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