今も乗り心地悪い?? “パンクしても走れるタイヤ”の欠点と最前線


最新ランフラットの乗り心地は良くなっているのか?

凹凸のある路面を走るGT-Rもランフラットタイヤ純正装着車。乗り心地はタイヤだけでなく、サスペンションなども関わる要素。それだけに進化が見えづらいことも難しい部分だ

 では、最新のランフラットタイヤはどうなのかというと、正直なところ「よくわからない」のです。

 タイヤは自動車メーカーにとっては“部品”なので、タイヤメーカーは純正装着のタイヤに搭載した技術や開発にまつわる話はすることができないのです。

 ですから、タイヤが良くなっているのは当然(なはず)なのですが、それに合わせてサスペンションもチューニングしているので、(タイヤだけの)具体的な性能の進化がわかりにくいということです。

 ただ、少し前にブリヂストンで「ポテンザ S001RFT」というランフラットタイヤの試乗会があり、新しい世代のランフラットタイヤに触れることができました。

 ブリシストンではサイドサポートゴムの材質を工夫したり、性能(80km/hで80km走行)の余裕をあまり多くとらないようにするなどして、タイヤのしなやかさを出すような設計をしているということでした。

 また、「タイヤプロファイル」といって、タイヤの断面形状に手を加えることで、しなやかさを作り出す工夫なども施されているようでした。

 各タイヤメーカーそれぞれに、独自の技術を盛り込みながら、進化させているので、最新のランフラットタイヤ装着車は、押しなべて乗り心地の問題をかなりの達成度で克服しているように思います。

 これは最近のタイヤサイズの問題も関係していると思います。ランフラットタイヤの場合は、タイヤのハイトが高ければ…つまり、60とか55などタイヤの扁平率が高いほど補強ゴムが必要となり、40,35など扁平率が低くなると補強ゴムの量は少なくて済みます。

 ランフラット登場当初から、これは一つの特徴ではあったのですが、近年タイヤがどんどん薄くなる傾向にあるので、それも(ランフラットタイヤの)乗り心地には有利な材料になっているのだと思います。

 現在のランフラットタイヤ装着車のほとんどは、言われないと判らないくらい乗り心地や操縦性が洗練されてきています。