とあるPR会社から「biblle(ビブル)」という面白いブルートゥース通信型のタグ(荷札)があるから試してくれないか? との連絡。
似たような製品が多いものの、まあ使ってみないで文句を言うのもフェアじゃない。さっそくレンタル機を借りて使ってみた。
タグをつけた貴重品と持ち主のスマートフォンが50m離れると教えてくれるという。うーん、なんだか面白そうではあるが……。
今回は失くしがちなクルマのカギを使って実験してみた。
文/写真:ベストカーWeb編集部
■半径50mだけの検知範囲は本当に物足りないのか??
「biblle(ビブル)」が編集部に届いて思ったこと。とにかく小さく軽い(
横6×縦2cm、重量9g )。イメージとしてはUSBメモリーくらいの大きさしかないのだ。
これがブルートゥースでスマートフォンと接続されて、それがどこにあるかがわかるというもの。
お値段3966円。ご覧のとおりカラフルでかわいらしいデザイン。Amazonだけで17種類、さらにアパレルショップとのコラボモデルまであったり。
さあ、どう使おうかと少し悩んだが、失くしがちなクルマのキーにビブルをつけてみた。
もちろん鍵に限らず、バックでも、お財布でも、それこそ人でもペットでも、つけたいものにつけておけばOK。
このビブルをクルマのキーにつけて、専用スマートフォンアプリの間でブルートゥース通信を行い、今どこにキーがあるのかを教えてくれる。
ただちょいと懸念だったのが50m以上離れちゃうとスマートフォンとの通信が途絶えがちというレビューの数々。
たしかに50mというのは短く感じる。しかし実験では30mほどスマートフォンとビブルの距離が開くと、ビブルが「カギ落しているぞ!!」とスマートフォンに通知を送ってくれる。
ここでも問題がなくはなくて、この機能が百発百中とはいかないところ。たとえば玄関で落としてそのまま外に出てしまうと、ブルートゥースゆえ、ビブルの通知が間に合わないシーンが何度かあった。
なんだこんなもんかー、と思ったのだが、ビブルの真の実力はもうちょい凄かった。
■最終信号発信地を通知、そして周囲のユーザーとの共同見守りが凄い
例えばカギを落としたと思しき時点から1km離れたとする。こうなるとどこで鍵を落としたかもわからないし、もはやビブル意味なーい、となるだろう。
しかしまだ諦めるのは早い。なんとビブルが最後にスマートフォンと通信を行った時点を地図にとどめてくれているのだ。
スマートフォンの地図上に最後にビブルを落とした場所、時刻などが表示される。これを目安に戻っていけば落とし物に再会できるはずだ。
勘のいい人なら気付いたかもしれないが、GPSではないからリアルタイムな居場所はわからないという問題もビブルにはある。
それを解決する手段がちょっと素敵。それが他のビブルユーザーのアプリを中継器として使うということ。
すべてのビブルユーザーのアプリが、常に周囲50mにあるすべてのビブルの信号を拾う。そして持ち主の画面にビブルの最新の場所が更新されていくのだ。
自分のためだけじゃなく、持っているだけで人を助けられる。ハイテクのなかの優しさってこういうことなんでしょうなー。
今後ビブルユーザーが増えるかは正直わからない。なんせ「50mしか使えない」というイメージが大きすぎる。
クルマの盗難防止にも使えるかと思って実験したが、金属の車内に置いている限りはかなり厳しかった。しかしビブルユーザーが増えれば社内の信号をキャッチするチャンスも増えて、もしやすると活路は見いだせるかもしれない。
こうなったら全国の小中学生に配るとか、100人くらいユーザー集めて宝さがしゲームをするとか、そんな工夫をすればもうちょっと普及していくのかも?
■biblle(ビブル)公式サイトはこちら
■biblleの購入はAmazonが便利です。限定モデルなどは公式サイトを参照
コメント
コメントの使い方