新車買う系ユーチューバーが実際に新車を買って本音で語る本企画。今回は「両方買って比べてやる!」、そんな思いで購入した新型N-BOXと新型スペーシアを取り上げる。現時点でどっちがイイクルマなのか? 今回はオーナー目線でぶっちゃけます!
文:ゼミッタ/写真:ゼミッタ、ベストカーWeb編集部
■内外装はスペーシアの圧勝!? N-BOXは痒い所に手が届かない?
「サイズよし!広さよし!使い勝手よし!」。そんな三方よしのホンダN-BOXとスズキスペーシアだが、全国軽自動車協会連合会のデータによれば、2024年10月(速報値)で最も売れた軽自動車は1万6821台でN-BOX、2位が1万4234台でスペーシアだった。
2024年5月には2年ぶりに月販1位をスペーシアに譲ったものの、再び奪還。なんだかんだ言いつつもN-BOXがトップを死守する一方、スペーシアも食らいついている。
それでは、実際に2台を所有する身としての評価をしていきたい。
正直言うと“どっちもイイクルマ”。しかし、強みはそれぞれ大きく異なる。外見は好み次第なので相対評価は難しいが、あえて言うならば、N-BOXの魅力はフルLED仕様の灯火類。ナンバー灯までLEDを使うとはおそるべし!
一方、無塗装パーツが少ないスペーシアも悪くなく、安っぽく見えないのがよい。ただし、両者ともにアダプティブハイビームシステムがないのは残念。デリカミニやルークスにはあるのに……。
内装の質感はスペーシアの圧勝。無機質なN-BOXに対して、ボルドーとグロスブラックのパネルを使いこなし、上質感を分かりやすく表現してある。「よく見て下さい、ここの質感はこんな風になっていてこだわりが詰まっているのです」なんて言われても、パッと見の美しさや華やかさがなければ“アウトオブ眼中”って方も多いだろう。
それから、スペーシアは使い勝手がイイ! 痒い所に手が届くとはまさにこれで、メーターパネル上にスマホを置けたり、ポーチや財布をポンっと置ける助手席オープントレーがあったり、親切すぎる設計だ。N-BOXがないとは言わないけど、先代も身銭を切って買った筆者からすれば、収納力が落ちて使いにくくなったなと感じてしまった。
あとは快適性だが、これもスペーシアに軍配が上がる。あまりにもスペーシアに得点を入れると偏った見方をするな、と言われそうだが、事実なので仕方ない。というわけで、N-BOXにはなく、スペーシアでは標準装備のアイテムを列挙しよう。
ステアリングヒーター、ヘッドアップディスプレイ、LEDルームランプ、後席用サーキュレーター、後席用USB端子、マルチユースフラップなど。装備面においてN-BOXが勝る点はあるのか。ただし、足元空間の広さはスペーシア以上だ。
■走りはN-BOXにが軍配だがADAS重視ならスペーシアか?
3代目N-BOXは走りの質が高い。正直言って、ここは新しくなったスペーシアも歯が立たない。まず、乗り心地が軽の世界を飛び越えている。ギャップを超える際のしなやかさが異常で、微振動の吸収もお見事!
加えて、高速域の静粛性に驚く。風切り音とタイヤノイズの少なさは先代以上どころか、コンパクトハッチを凌ぐレベルだ。乗り心地や静粛性を重視するダウンサイジング勢にウケがいいのはN-BOXかも。
だが、気をつけたいのは先進運転支援システム(ADAS)。これは明らかにスペーシアのほうがイイ。簡単に言えば、スペーシアは0km/hからハンドル支援を行うが、N-BOXは50km/h以上(カタログでは65km/h以上と明記されるが実際の下限値は異なっていた)じゃないとアシストしてくれない。
また、カーブ速度抑制機能や予備加速・予備減速などの付加機能があったり、制御に落ち着き感があったり、総合力も高いのだ。
というわけで、今回は所有する2台のスーパーハイト軽ワゴンを比較し、どっちがイイクルマなのかを追求した。
結論は変わらず“どっちもイイクルマ”なのだが、重きを置くポイントが異なる部分も多く、それが互いの長所・短所として現われていた。
詳細なドライビングフィールや燃費などは自身のYouTubeチャンネルでレポート中。そちらも合わせて見ていただければと思います。
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