冬に効く四駆SUV(アンダー2.5L編)
このジャンルで以前から好調に売れているのがエクストレイルだ。前輪駆動をベースにした4WDを搭載するシティ派SUVだが、シートや荷室に防水加工を施すなどオフロードモデル風の機能を持たせている。悪路に配慮されており、ハイブリッドも選択できる。
4WDはオールモード4×4と呼ばれ、前後の駆動系の間に電子制御式の多板クラッチを配置して、前後輪に最適な駆動力を配分する。
舗装路は前輪駆動に近い状態で走り、抵抗を減らして燃費を節約。悪路などで前輪が空転すると、後輪に最大で50%の駆動力を配分する。
4WDにはモードの切り替え機能が備わり、前輪駆動の2WD、オート、多板クラッチの締結力を強めて駆動力の伝達効率を最大に高めるロックモードを選べる。
ラッシュ&ビーゴは1.5Lエンジンを積む小さなSUVだがオフロード派に含まれる。4WDは後輪駆動をベースにしたセンターデフ式で、舗装路を含めて4輪を常に駆動する。
燃費では不利だが、後輪が空転した後で前輪に駆動力を伝える時間差が生じないから、悪路での安定性が高い。センターデフをロックすると走破力がさらに向上する。
そして先進の4WDとされるのが、アウトランダーPHEVのS-AWCだ。エンジンが直接駆動するのは前輪のみで巡航状態にかぎられ、大半の走行では前後に装着されたモーターが4WDとして駆動する。
エンジンはおもに発電機の役目を果たし、綿密な駆動力の制御も可能になった。
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