本誌『ベストカー』にて好評連載中の「有名人が語る 私とクルマの関係」。今回は、懐かしのヒット曲『好きよキャプテン』を携え、現在も全国を飛び回りライブ活動を続けているリリーズ つばめ奈緒美さんの登場! ツアー活動を支えるよき相棒・愛車は、BMW初の7人乗りミニバン、218dグランツアラーだ!
文:老川善博/写真:山田泰弘/構成:伊藤明弘
■実家は町の電器屋さん。トラックで一緒に配達も

北海道から上京し、ヒット曲『好きよキャプテン』で部活少年の心を鷲掴みにしたザ・リリーズ。
そのタイトルを聞き、若き日の甘い記憶が甦った読者も多いに違いない。今も全国のステージでファンを喜ばせている奈緒美さんが、クルマとの思い出を振り返ってくれた。
ご両親は夕張で電器店を営み、家には三台もクルマがあった。
「トラックでの配達にもふたりでついていき、コルトでは山歩きや山菜採り、セドリックの時は札幌などへのお出掛けでした。カセットを流し、ずーっと車内で真由美と歌ってました」
ある日、学校から帰るとセドリックに乗せられ、何も聞かされずに札幌へ。
「テレビ局のスタジオで歌わされたんです。その後、背広を着た大人が数人で、夕張まで両親を説得しに何度も来たんです」
根負けし、ふたりを東京へ送り出すこととなった。
「飛行機で上京し、羽田からタクシーに乗ったのですが、事務所があった有楽町までの首都高速は、ジェットコースターのようで本当に怖かったです」
このカルチャーショックが東京での最初の思い出だという。ヒット曲にも恵まれ、芸能活動に追われる青春時代に甘い思い出もあった。
「ボーイフレンドができて、いつも妹とダブルデート。二台連ねて、湘南の海に行きました。寮や芸能界という狭い世界ですごしていたので、ドライブは開放的な気分にさせてくれました」
結婚、出産を機に27歳で運転免許を取得した。
「子どもがまだ生後6か月で、託児所付きの教習所で取りました。実技も学科試験も一回で合格しました」
■免許取得後は欧州車を乗り継ぐ
「旦那さんにボルボのワゴンがカッコイイからってお願いしました。その次は、マネージャーさんから2ドアのベンツを譲ってもらいましたね」
子どもが三人に増えたところで、マツダのMPVに乗り換えた。
「アメリカ仕様の7人乗りで広くてよかったです。あちこち旅行しました」
その後、離婚を経て、デビュー30周年の節目で本格的に活動を再開。真由美さんとBMWを購入した。
「ファンから頑丈なクルマを希望されたんです。関西まではこれで行ってました」
年間5万kmという時期もあった。後部座席で足を伸ばせないことから、現在の218dに乗り換えた。
「これも真由美が選びました。色も白い革シートも気に入ってます。燃費も考慮し、ディーゼルにしました。今年でデビュー50周年。まだまだ走り続けます!」
コメント
コメントの使い方