ようやく動き出しましたか! 自転車にも「交通違反に対する反則金」制度が導入される見通しだ。警察庁が2025年4月24日に発表したもので、クルマなどと同様に違反したら反則金を納付する、いわゆる「青切符」取締りが2026年4月1日から施行する方針を固めたという。例えば、スマホを見ながらの「ながら運転」は1万2000円!! そのほかの反則金も気になるッ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobe Stock
■信号無視、逆走、無灯火……。「違反のデパート」にメス!
クルマを運転中。信号無視で突っ込んでくる自転車、平気で逆走する自転車などに遭遇した時、ヒヤッとしますよね~!! 「なんとか、ならんもんかね……」と思っていたところに、今回の警察庁の発表。
取締り強化の背景には、自転車が関係する交通事故の多さがあるという。警察庁データによると、2024年、自転車が関わる事故は6万7531件。前年より4800件ほど減少しているが、相変わらず高い数値が続いており、死亡件数もある。
この状況を変える! という強い意思のもと、自転車の「交通違反に対する反則金」制度導入の流れになったというワケだ。
■「2人乗り」は3000円。「イヤホン付けて音楽を聴く」は5000円
「青切符」取締りの対象は実に113の交通違反!! す、凄い数ですね。
ここでは、主な自転車の交通違反に関わる反則金を紹介しましょう。なお、クルマやオートバイなどですでに施行されている反則行為の違反については、原付きバイクと同じ金額という提案になっている。
・スマホなどの携帯電話を使いながら運転する、いわゆる「ながら運転」:1万2000円
・遮断機が下りている踏切に自転車で立ち入る:7000円
・信号無視:6000円
・逆走や歩道通行などの通行区分違反:6000円
・一時不停止:5000円
・無灯火:5000円
・傘を差したり、イヤホンを付けて音楽を聴いたりしながら運転するなど、都道府県の公安委員会で定められた順守事項に違反する行為:5000円
・ブレーキが利かないなど制動装置の不良:5000円
・2人乗り:3000円
・並んで走行する並進禁止違反:3000円
■ちなみに「自転車の酒気帯び運転」は3年以下の懲役!!
前項で、主な「自転車の交通違反と、それに関わる反則金」を取りあげたが、個人的にはよく見かけるスマホ「ながら運転」。これの取締りは重点的にガンガンやってほしいです!!
また、4つめに挙げた「歩道通行などの通行区分違反」。現状も禁止行為だが、「13歳未満の子ども、70歳以上の高齢者。また体の不自由な方が運転している場合」は除外されている。
ちなみに、クルマやバイクなどと同様、自転車もお酒を飲んだあとに乗ってはいけないんですよね! 「自転車酒気帯び運転」は3年以下の懲役、または50万円以下の罰金と、すでに2024年11月1日から施行されている。
すべての車両。「飲んだら乗るな!!」、これ鉄則ですよ!
なお、警察庁によると、取りあげた違反の反則金は現状「案」の段階で、2025年4月25日からパブリックコメントを実施しており、その後、政令の改正を行い、2026年4月1日から施行する方向という。
自転車も車両。みんなで交通ルールを守り、快適・安全な社会にしたいものですね!!
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