東京・大手町から箱根・芦ノ湖間を駆ける伝統の駅伝大会、「第93回箱根駅伝」が幕を開けた。2015年はMIRAI、2016年はプリウスが箱根路を彩ったが、2017年の今年もトヨタのニューカーが登場だ!!
文:WEBベストカー編集部/写真:WEBベストカー編集部
MIRAI、プリウスに続き今年も話題のニューカーが箱根路を駆ける
1月2、3日に開催されるお正月の風物詩、箱根駅伝。第93回大会となった2017年大会は、昨年に引き続き青山学院大学が往路優勝を達成。3年連続となる総合優勝に向け、盤石の体制を築いている。
さて、青山学院大学といえば出場回数22回、2年前の2015年に初優勝を果たし、ここ数年で急速に力を付けてきた。出場86回の早稲田大学や同75回の東洋大学と比べれば、新進気鋭のチームといえる。
そんな“青学”と同様、2017年の箱根駅伝にも新進気鋭のクルマが登場した。トヨタは、2011年に箱根駅伝へ車両提供を開始してから、さまざまな話題のニューカーを箱根で走らせてきた。
2015年には、当時発売直後のMIRAIを「大会本部車」として走らせ、2016年大会では同じく「大会本部車」としてエモーショナルレッドの新型プリウスを走らせていた。
そして、2017年大会の「大会本部車」は、発売直前の新型プリウスPHVだった! メイン写真は往路4区、トップを走る青山学院大学・森田歩希(ほまれ)選手の後ろを走るプリウスPHVを捉えたものだ。
さらに「大会会長車」としてC-HRも走った。
延べ35台。箱根駅伝を彩るクルマは役割もさまざま
箱根駅伝のTV中継で最も目立つのは、新型プリウスPHVが務めた「大会本部車」。これは25台ある「競技関係車両」のひとつで、基本的には先頭のランナーの直後を走ることが多い。
しかし、TV中継を見ていて「あれ? プリウスPHVっていつも先頭のランナーの後ろを走っていたっけ?」と思った方もいるだろう。これにはある理由がある。
実は大会の実施要項で「大会本部車は必要に応じて隊形内を前後する」と書かれている。そのため、今回「大会本部車」を務めたプリウスPHVは、場面によっては先頭ランナーの後ろを離れた別の場所を走行できる。
だから、TVに映っていないシーンがあったというわけなのだ。
この「大会本部車」のほかにもさまざまな役割を持ったクルマが箱根駅伝のランナーたちを支えている。詳細は【表】のとおりだが、最も代表的なのは「運営管理車」だ。
これは、大学ごとに1台ずつ与えられ(今回はノア、ヴォクシー、エスクァイア)、自分の大学の走者の近くを走るクルマ。
車内には監督などが乗り込み、車載の拡声器で「ハイ、あと1kmだぞ。頑張れ」などとランナーに向かって喜怒哀楽さまざまな檄を飛ばしている。
このほかにも「医務車」や「緊急対応車両」など、競技を円滑に進めるため、じつに計30台を越えるクルマたちが提供されているのだ。
復路のスタートは、1月3日午前8時。109.6kmの道のりにいったいどんなドラマが待っているだろうか? そのレースを支えるクルマにも注目しつつ、箱根駅伝を楽しんでほしい。
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