【もしもスマートキーが動かなかったら?】弱点と慌てないための解決策

クルマを買ったら「トリセツ」で確認を!

 と、ここまで書き連ねれば納得してもらえるように、スマートキーが電池切れではなく何らかの事情で壊れてしまった場合も、同様に物理キーに頼ることになるから、とにかく所有しているクルマの取扱説明書を一度でもよいから確認しておくことをお勧めする。

 ドアを解錠できない、エンジンを始動させられないというもので、車内に入ることもできず途方に暮れてしまうこともあるだろう。

 すぐに電池交換できれば万事解決だが、外出先ではこうはいかない。そんなとき、まずは落ち着いてスマートキーに内蔵されている物理キーを取り出して、鍵穴からドアを解錠しよう。

 このとき注意しなくてはならないのは、盗難警報装置の作動だ。車種によっては、解錠してドアを開けた瞬間にホーンが10〜30秒ほど鳴り響くこともある。

 しかし、これは正常な動作であり、その先の操作やエンジン始動によって止めることもできるので、急がず慌てず作業を進めよう。

 電子キーの電池切れに見舞われた場合を考えると、ひとつだけ注文しておきたいのは、キーに内蔵されているコイン型リチウム電池の規格を、デザインや機能を含めた仕様の都合はあるにせよ、もう少し統一してもよいのではないかということ。

 調べて見ると、どうやらキーのタイプによってどうやら多種多様の設定になっているようで、 販売店や電気屋さんやカメラ店などが周囲にあればよいが、コンビニエンスストアでも確実に手に入れられるように、できるだけ統一規格に近いように設定してもらいたい。

 キーレスキー、スマートキー、カードキーと技術の進歩が進み、いずれはスマートフォンのアプリを利用するようになるような可能性は高いかもしれない(セキュリティの問題を確実にクリアするという課題が残っているが)。

 利便性が向上するのはよいとしても、いざという時にある程度の予備知識は必要なことを肝に銘じておいて、面倒とは思っても「転ばぬ先の杖」として“トリセツ”をぜひともご一読のほどを!

賢いリレーアタック撃退法

 最後にリレーアタックによるクルマの盗難の原因にもなっているのがスマートキーである。

 リレーアタックはスマートキーの電波を利用して鍵を解錠させ盗難するという手口。スマートキーからは微弱な電波が出ているが、窃盗犯は中継器を使い電波を増幅させて、あたかもスマートキーで開錠したかのようにロック解除、エンジンをかけ盗難していく。

 この「スマートキーの電波を利用する」というのがミソで、電波を遮断さえしてしまえばリレーアタックの被害は減る。

 最近では電波を遮断するポーチなどが多数販売されているが、トヨタ車やレクサス車、マツダ車(マツダ3以降)にはスマートキーを節電モードといって電波を停止させる機能が備わっているので、リレーアタック撃退法として頭にいれておきたい。

【画像ギャラリー】外から鍵穴が見えないドアノブを持つクルマ詳細写真

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