アルファードPHEVはHVよりも183万円高い! いまや軽も250万円! そもそもなんで最近の新車価格は爆上がりしているのか?

最近のクルマが大幅に値上げされている理由とは

アルファードエグゼクティブラウンジPHEVは1000万円オーバーのクルマとなってしまった
アルファードエグゼクティブラウンジPHEVは1000万円オーバーのクルマとなってしまった

 それにしても、なぜ最近のクルマは大幅に値上げされるのか。開発者に尋ねると、必ず聞かれる理由が原材料費と輸送費の高騰だ。「今はお客様の想像を超えるほどコストが高く、値上げせざるを得ない」という。

 特に軽自動車が切実だ。軽自動車の開発者は「もともと薄利多売の商品で、メーカーや販売会社の利益が少ない。今のように原材料費や輸送費が高騰すると、利益を減らして吸収することができず、値上げを実施せざるを得ない」としている。

 一方高価格車では、需要に生産規模が追い付かず、納期が遅延したり、受注を停止させる車種が増えた。その結果、転売が横行して、中古車価格が新車価格を上まわる市場の混乱も招いている。

 その結果、メーカーは「今なら新車価格を吊り上げても買ってもらえる」と判断するようになったのではないだろうか。冒頭で触れたホンダシビックタイプRレーシングブラックパッケージの100万円値上げはこの典型だ。ホンダの関係者や販売店からは「2025年中に発売されるプレリュードも、価格を550万~600万円に設定するらしい」という話が聞かれる。

 アルファードPHEVエグゼクティブラウンジE-Fourの1065万円も同様だ。現行型のアルファードとヴェルファイアは、先代型も含めて需要に生産が追い付かない状態が続く。そのために2023年6月に現行型へフルモデルチェンジした時点では、上級グレードのみを用意した。

 2024年12月に、アルファードはハイブリッドにベーシックなXを加えたが、PHEVは依然として最上級になるエグゼクティブラウンジのみの設定で価格も割高だ。

 この背景には、原材料費や輸送費の高騰に加えて「アルファードの上級グレードを買う人は、細かな価格の差にこだわらず、たとえ割高でも寛容だ」というメーカーの見方もあるだろう。

 過去を振り返ると、トヨタは以前のクラウンマジェスタなども、上級グレードの価格は割高だった。当時、開発者に「この価格なら本革シートを標準装着すべきでは?」と尋ねたら「確かに価格のバランスを考えると標準装着にしても良いが、オプションでも購入していただける」と返答された。本革シートがオプションでも買ってもらえるなら、わざわざ標準装着にして利益を減らす必要はない、という見方だ。

お買い得な価格設定のクルマはないのか?

 ユーザーの性格や気持ちに応じた価格設定は、トヨタの巧妙なやり方だ。あるトヨタの商品企画担当者は「価格は原価とは関係ない」と言い切った。もちろん価格と原価は無関係ではないが、商品の販売で成功するには、価格を製造原価で決めることはできないという意味だ。

 例えば特定の地域で価格競争の激しいカテゴリーは、儲けを減らしても価格を安く抑え、競争力を強めて売れ行きを増やす。その代わり同じ地域で扱う価格競争の穏やかな高価格車は、価格を割高にして確実に稼ぎ、価格競争を強めた安価な車種の利益を補う。

 このように価格競争力と各市場の利益を調和させる方法は、メーカーを問わず行われている。いい換えれば、各車種の価格設定と買い得度は、所属しているカテゴリーの販売規模やライバル車との関係、メーカーの取り組み方によっても変わってくる。

 したがって新車を買う時も、価格競争の激しい販売の好調な車種に注目したい。特に販売ランキングの上位車種で、なおかつ価格が300万円以下のクルマには買い得車が多い。

 カテゴリーでいえば、全長が4.5m未満のコンパクトハッチバック/コンパクトSUV/コンパクトミニバン、軽自動車を対象にして、運転感覚や居住性、価格設定などを比べて判断すると買い得車を見つけられる。

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