毎日クルマを使う人、長距離を乗る人にとって、クルマのシートの良し悪しはとても気になる部分だろう。
レカロやブリッドなどに交換するのも手だが、一般的な使い方しかしないのであれば、標準でいいシートが装備されていれば、それに越したことはない。
もちろん「高くていい」では当たり前なので、今回はコスパも含めて、日常的に使う場合の“いいシート”のクルマを考えてみた。
文:渡辺陽一郎
ベストカー2016年6月10日号
コンパクトカーにもいいシートはある
シートの価値は、大きくわけて2つある。長距離の移動でも疲れない快適性と、着座姿勢の安定性だ。今の時代、着座姿勢が不安定になるようなクルマは少ない。
なので、優れたシートは“主に快適性”で差をつけるという図式だ。今回は「運転席」にしぼり、トップ3を選んでみたが、「コスパも加味した」ランキングになっている。
運転席が最も優れているのは、レガシィB4だ。北米市場を重視してサイズに余裕を持たせている。肩まわりまでしっかりとサポートされ、しかも拘束感は強くない。長距離をリラックスして快適に移動できるシートだ。
2位はデミオ。コンパクトカーでも座り心地にボリューム感があり、大腿部や腰まわりの支え方がいい。
3位はレクサスGS。少し硬めでもリラックスできて、スポーティに走った時のホールド性も優れている。
逆にワーストの筆頭はバモス。発売後17年を経たクルマだから仕方ないが、サポート性が弱く、床と座面の間隔も不足して運転姿勢も窮屈だ。
ミライースは座面のサポート性が足りず、角度も水平に近いから腰が安定しにくい。ミラージュは着座位置の上下調節が座面のみになっており、ボリューム感も乏しく、肩まわりのサポート性もよくないつくりだ。
■シートがいいトップ3
- 1位 レガシィB4
- 2位 デミオ
- 3位 レクサスGS
- ※上記の順位は、あえて下克上になっています
■シートがいまひとつの3台
- 1位 バモス
- 2位 ミライース
- 3位 ミラージュ
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