【レビン トレノ タイプR ロードスター】 往年の1.6L“テンロク”スポーツの名車たち 13選

■No.004 日産 5代目パルサーVZ-R(1997年登場)

ライバルは上のシビックタイプR。でもコチラはちょっとマイナー

●どんなクルマ?

 1995年に登場した5代目パルサーに、1997年のマイナーチェンジの際に追加されたスポーティモデルがVZ-Rだ。搭載する1.6L直列4気筒エンジンは、可変バルブタイミング&リフト機構のNEO VVLを採用し、ハイオク仕様で、最高出力は175psを発生した。

 FF車ながらリアサスはマルチリンクを採用し、高い走行性能を発揮した。それはVZ-RをベースとしたサーキットモデルのN1仕様が限定販売されたことが証明している。

●中古で探すと?

 1997年に行われたマイナーチェンジで追加されたVZ-Rは、2000年までのわずか3年しか販売されなかった悲運のモデル。中古車の流通台数も少なく、今回の調査ではその価格帯も約50万~約60万円と高性能なスペックを考えると非常に安かった。しかしもう間もなく絶滅してしまう可能性が高い。欲しい人はお早めに。

■No.005 トヨタ 初代カローラFX GT(1984年登場)

丸みを帯びた2代目よりも直線的な初代のほうが欧州車のような趣がある。ただタマはほぼ絶滅

●どんなクルマ?

 カローラスポーツのルーツといえるのが1984年に登場したカローラFX。当時はFRのレビン/トレノがあったが、シビックに対抗して2BOX車のFXが設定された。最上級グレードのGTには4A-GE型1.6L直4DOHCエンジンが搭載され、公道でもサーキットでも激闘を繰り広げた。

●中古で探すと?

 今回の調査で発見できたカローラFXは2代目の1.6GTの1台だけで108万円の値付けがされていた。初代モデルの中古車はすでに絶滅していてまったく流通していないようで、手に入れるにはオークションや個人間売買しかない。

■No.006 トヨタ AE101 カローラレビン・スプリンタートレノ(1991年登場)

開発はバブル期に行われたため、装備や質感などは上級。ただ車重も増えたため、そこは欠点

●どんなクルマ?

 1991年に登場したAE101型レビン/トレノに搭載されている4A-GE型の1.6L直4エンジンは、可変バルブタイミング機構のVVTを吸気側に採用し、さらに5バルブ化するなどエンジンが大幅に進化した(160ps)。また、足回りもスーパーストラットサスペンションを設定し、操縦性が向上した。

●中古で探すと?

 現在101型レビンの中古車はわずか6台しかなく、価格帯は約58万~約83万円。一方のトレノの流通台数は2台とさらに少なく、価格帯は約37万~約40万円。NAエンジン搭載のGT-APEXが多くを占め、スーパーチャージャー車は少ない。

■No.007 ホンダ 5代目シビックSiR(1991年登場)

シビックヘのVTECエンジン搭載は1989年、4代目シビックが初だが、人気は5代目が上

●どんなクルマ?

 1991年に登場した5代目ホンダシビックは、スポーツシビックと呼ばれ前後にダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用し、名前どおりの高い走行性能を実現した。最上級グレードのSiR・IIに搭載されるB16A型1.6L直4、VTECエンジンはNAながら最高出力170psを発生した。

●中古で探すと?

 今回、EGシビックSiR系の中古車の流通台数は約19台が確認できた。SiR・IIが約14台と多くを占め、価格帯は約95万~約219万円と高値で安定している。初代シビックタイプRと変わらない水準で、高い人気がうかがえる。

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