【レビン トレノ タイプR ロードスター】 往年の1.6L“テンロク”スポーツの名車たち 13選

■No.008 三菱 4代目ミラージュサイボーグ(1992年登場)

スポーツモデルではないが、この型のミラージュには1.6LのV6エンジン車も存在した

●どんなクルマ?

 1991年に登場した4代目ミラージュ。そのハイパフォーマンスモデルであるサイボーグは1992年に追加された。

 当時新開発された「MIVEC」と呼ばれるマルチモード可変バルブタイミングを採用した1.6Lの直4エンジンは最高出力175psを発生し、ライバルのシビックSiRを上回った。

●中古で探すと?

 EG系シビックSiRのライバルとして、1992年に追加されたスポーティグレードのサイボーグだが、現在中古車は流通しておらず、ほぼ絶滅してしまったと思われる。もし市場に出回っても、シビックほど高くはならないはずだ。

■No.009 ホンダ 初代CR-X Si(1984年登場)

1985年のマイチェン後のモデルは、ヘッドライトが固定式に変更

●どんなクルマ?

 1983年にセミリトラクタブルヘッドライトを採用したコンパクトスポーツとしてデビュー。ボディの一部にABS樹脂とポリカーボネートの複合素材を使用し、軽さを活かした切れ味鋭い走りを特徴とした。

 1984年にアルミブロックを採用したZC型と呼ばれる1.6Lの直4DOHCエンジンを搭載したSiを追加。最高出力130ps(グロス)を発生するこの1.6Lエンジンは、レビン/トレノに搭載される4A-GEと人気を二分していた。

●中古で探すと?

 登場から約35年が経過したモデルだが、なんと少ないながらも中古車はまだ流通している。価格帯は約80万~約225万円とさすがに高値。流通しているのはすべて後期型で、最も高額な物件は走行距離がわずか3万kmという極上の物件だった。こんな物件が令和になっても残っていたのが摩訶不思議。

■No.010 スズキ 2代目スイフトスポーツ(2005年登場)

3代目スイフトスポーツも、出力が向上した1.6Lエンジンを積む

●どんなクルマ?

 初代スイフトスポーツは、クロスオーバーSUVライクなモデルだったが、2005年に登場した2代目は2BOXスタイルの5ドアハッチバックに変わった。

 搭載されるエンジンはJWRC参戦を見据えて、M16A型と呼ばれる最高出力125psを発生する1.6L、直4DOHC。鍛造ピストンや可変バルブタイミング機構のVVTを採用するなど専用のチューニングが施された。足回りもチューニングが施され、国産車では数少ないホットハッチと言える。

●中古で探すと?

 2代目スイフトスポーツの中古車の流通台数は非常に豊富。しかも8割以上がMT車なので、MT入門車として最適だ。価格帯は約4万~約160万円と大変幅広いが、諸費用を含めた乗り出し価格50万円以下という格安物件も多く見つけられるのが魅力だ。購入後のプランに合わせてクルマを選ぶことができる

■No.011 マツダ 初代ロードスター(1989年登場)

●どんなクルマ?

 1989年に登場した初代ロードスターは、当時下火となっていたライトウェイトスポーツ人気を復活させた。その影響は非常に大きく、国産メーカーだけでなく、海外のメーカーへも2シーターオープンカーブームを波及させた。

 全長約4mのコンパクトなボディに当時のスポーツカーのアイコンであるリトラクタブルヘッドライト、そしてFRの駆動方式を採用。軽量で俊敏な身のこなしは非常に素直で、ドライバーのスキルに応じて人馬一体の走りを体験することができた。

 前期モデルは最高出力120psを発生する1.6L直4エンジンを搭載。マイナーチェンジで最高出力が10psアップした1.8Lへ変更された。

●中古で探すと?

 国産車のヴィンテージイヤーである1989年に登場したクルマのなかで、最も流通台数が多いのが初代ロードスターだ。価格帯は約15万~約320万円と非常に幅が広い。

 グレードでは1.6L、1.8Lともに標準グレードが最も多く、グリーンのボディカラーを採用した1.6LのVスペシャルが続く。

ナルディ製のウッドステアリングやタンカラーのシートなどで、よりクラシカルな雰囲気に仕上げられたVスペシャルの内装

次ページは : ■No.012 マツダ 6代目ファミリアGT(1985年登場)

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