ターミネーターの印象が強いアーノルド・シュワルッツェネッガーさん。カリフォルニア州知事も務めた人気俳優だが実は昔から環境問題には一家言あるタイプ。
そんなシュワちゃん、故郷のオーストリアで愛車をEVにコンバートしたそう。その世界初の様子をお届けします。
文:ベストカー編集部/PHOTO:Kreisel
ベストカー2017年3月10日号
人類の最終兵器はエコにも関心あり!?オランダ発、市販型空飛ぶクルマ
超人気映画『ターミネーター』。あのCGでできたメタル調の動きに当時は感動したもの。
いま見ると時代を感じさせるのだけれど……。そんな『ターミネーター』といえば、アーノルド・シュワルツェネッガー氏でしょう。シュワルツェネッガーなんて呼ぶのも堅苦しいので”シュワちゃん”と呼びます。
ご存じのとおりボディビルダーとしての過去を持つタフガイなシュワちゃん。実は彼はかなりの乗りもの好き。
当初は軍用車だったハンビーを、かっこいいからとハマー(H1)として民生化したのもシュワちゃんだ。
さらには兵役時代が懐かしくてM47パットン戦車を自家用で持っているなど、もう筋金入りのマニアだ。そんなシュワちゃん、ガソリン使いまくりの若き時代を反省してか、カリフォルニア州知事時代からエコには積極的。
日本向けに「なんでもアリフォルニア」なんてCMを作ってた頃のお話だ。
そんなエコが大好きなシュワちゃん、今度はマイカーもエコ仕様に大変身させた。メルセデスのGクラスをEVにしてしまったというではないか。写真はオーストリアでそのGクラスの受け取りをすませた時のもの。
Gクラスの魅力はそのままにEV化!!
シュワちゃんが今年の1月23日に手にしたのは、KREISEL(クライゼル)というオーストリアの会社がEVにコンバートしたGクラス。
気になる性能はというと、80kWhのバッテリーを搭載し、なんと航続距離は300kmを誇る。
総重量510kgのバッテリーを積載して、さらに2t以上ある巨体ながら0-100km/h加速はわずか5.6秒。まさにEVの利点を活かしたスピードも自慢。
馬力換算すると490psのパワーで183km/hの最高速、そして25分で80%の充電を可能にする急速充電にも対応している。ベースはG350dだが、わずか2カ月でコンバートしてしまったという。
またオフロード性能や、Gクラスならではの快適装備も通常のGクラスとなんら変わらないというのも大きなセールスポイント。世界初のオーナーになったシュワちゃんのコメントを紹介しよう。
「こんな夢のようなクルマをEVとして運転できるなんて、夢がひとつ叶った気分だね。試乗している時なんて本当に最高の気分だったよ。カリフォルニアに持って帰って乗ることが楽しみでしかたないぜ」
実はオーストリアはシュワちゃんの故郷。別れ際に”I will be back”と言ったかは不明だが、世界に1台のエコカーをハリウッドに持って帰るのは至福の瞬間だろう。
今後は映画でハリウッドを走るEVのGクラスが見られるかも!?
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