鮮烈なピンクのクラウンが刻んだ革新の布石
「オヤジセダンのクラウンがピンク!?」という驚きのニュースは、瞬く間に世間を駆け巡り、テレビやSNSで大きな話題を呼んだ。アスリートG“ReBORN PINK”は、賛否を巻き起こしながらも、キャンペーンの狙い通りクラウンのイメージを一新することに成功した。販売台数こそ限られたが、その存在がもたらした衝撃と意味は計り知れない。
それまで「重厚で保守的」「オジサン車」と見られていたクラウンが、突如として鮮烈なピンクを纏った姿で現れたことは、多くの人に「クラウンが変わり始めている」という印象を強烈に焼き付けた。
この挑戦は、クラウンブランドが「伝統を守るだけでは生き残れない」というメッセージでもあった。そしてこの姿勢は後の世代となるクラウンにも確かに受け継がれている。
2022年に登場した16代目となる現行型は、セダンだけでなく、クロスオーバー/スポーツ/エステートを加えた4車種体系へと拡大。多様なライフスタイルに応えるブランドへと進化を遂げたが、その根底には“ReBORN=生まれ変わり”の精神が貫かれている。
つまりReBORN PINKは、単なる奇抜な特別仕様車ではなく、クラウンブランドが殻を破り、新しい未来へと踏み出すための布石だったのである。

コメント
コメントの使い方たった1つの色を限定で設定したという事に対しての、話題性や印象変化の大きさは、とてつもなく費用対効果が大きかった事例といえます。
ただ、どんな車種でも同じことをやって同様の効果を得られるワケがありません。
同じトヨタでも特別色設定は数多くやってますし、最近なら日産Zのベイサイドブルー設定もありました。
元々の車自体に、進化を積み重ねた中身のコダワリや、装備比での割安さがあってこその大成功です。