2020年2月に発売された新型ホンダフィット。発売から1ヵ月で、月販目標の約3倍となる3万1000台越えを記録するなど、好調な滑り出しをみせている。
新型フィットは、ライフスタイルに寄せた5タイプの多彩なグレード展開が話題となる一方、2代目、3代目と継続設定されたスポーティグレード「RS」の設定がなくなったことも注目される。
新型フィットは、全面刷新されたことで、走りの質感も高められただけに、少々残念に思える。
それだけに、RSのようなスポーティなフィットが欲しいという声も出てくるはずだ。
そこで注目してほしいのが、ホンダの純正アクセサリーパーツのブランド、ホンダアクセスと無限のカスタマイズパーツだ。
今回は、ベースモデルも含めた新型フィットのスポーティモデルについて、モータージャーナリストの大音安弘氏が解説する。
文/大音安弘
写真/平野学 ベストカー編集部 ホンダアクセス M-TEC
【画像ギャラリー】新型フィットのホンダアクセス/無限Dash&無限Skip詳細写真
スポーティの定義を変えたフィット
新型フィットでは5タイプが設定されるが、そのなかには、「RS」のようなスポーティグレードは存在しない。
この理由について、ホンダ広報部は、顧客のライフスタイルに合わせた一台が選べるモデル展開としたことや時代の変化とニーズを考慮したことを挙げる。
新型では、スポーティの定義を変化させ、アクティブなユーザーに向けの「NESS」を設定。
爽快な走りを感じさせるさせるスタイルだが、ここでのスポーティは、フィットネスを楽しむようなイメージで、実に健康的だ。ただホンダファンが理想とするスポーツとは定義が異なるように思えるのも、本音だ。
RSの必要性を探るべく、先代のRS人気を振り返ると、2017年6月にマイナーチェンジ時の発売後1ヵ月の受注データを振り返ってみた。
そのシェアは、ハイブリッドを含めたフィット全体で、たった2%に過ぎない。スポーティグレード不要とまでは言わないが、確かに生まれ変わることが必要だったともいえる。
ちなみに、新型のMT車についても調べてみたが、現時点では、全世界で非設定。
2モーターの「e:HEV」が主力に置かれた今、MTを望むのは、難しいだろう。
しかし、本当に、スポーティなフィットは、登場しないのだろうか……。
しかし、諦めるのは時期早々ではないだろうか。それは、「Modulo X」の存在だ。
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