キャラバン完敗の謎 後発なのになぜハイエースに勝てないのか?

ハイエースはなぜこれほど人気なのか?

 ハイエースはデビューから今年で16年目、初代は半世紀前に誕生しており、トヨタのなかでも50年以上の歴史を持つモデルだと、クラウンとランドクルーザー、それにトヨエースがあるのみ。それほど息の長いモデルでもある。

 ちなみにモデル末期だから月間販売台数も伸び悩んでいるかと思いきや、ハイエースバンは1ヵ月平均約5600台(2019年)も販売しているのだ! そんなハイエースの強みを挙げると……。

■ブランド力がある

 老舗のモデル=16年継続して販売されてきたモデルとして安心感がある。

■信頼性が高い

 ビジネスシーンで使われるだけに故障の頻度は少なければ少ないほど優秀。「壊れにくく、安心して使える」(ハイエース専門店スタッフ・談)

■カスタムパーツが豊富

 内外装ともにカスタムパーツが豊富に出回っている。おかげで所有してからも自分でカスタマイズする楽しみがある。

■リセールが良い

 現行ハイエースは新車購入時の下取りや中古車販売店などに販売する時、高値で買い取ってくれる。新車購入から3年経過したモデルでも約7~8割の価格で取引されている実績もある。

 というわけで、NV350キャラバンに商品力がないわけではなく、ハイエースの方が購入時の安心感や信頼性、アフターパーツが豊富であること、そして手放す時も高価な買い取り価格が期待できるということで選ばれているのだ。

新型ハイエースはどうなった?

 ハイエースもモデル末期であり、海外ではすでに新型ハイエースが先行して発売されているのはご承知のとおり。では日本のハイエースが今後どうなるのか、気になっている人も多いハズだ。

 ハイエースの海外モデルをベースとしたグランエースが2019年11月に登場しているが、ハイエースの後継モデルではなく全く別のモデルであり、国内では現行モデルのまま、2021年頃まで継続販売される予定だ。

 とはいっても、4ナンバーサイズ(乗用車の5ナンバーサイズと同じ規格)のハイエースバンは、商用車として絶大な支持を得ているので、このサイズのハイエースバンを廃止するとは考えにくいので、新型のメイン車種も4ナンバーサイズをキープするだろう。

 海外仕様の新型ハイエース。写真はショートボディ標準ルーフ。ボディサイズは全長5265×全幅1950×全高1990mm。ちなみにロングボディハイルーフのボディサイズは全長5915×全幅1950×全高2280mm、ホイールベースは3860mm
海外仕様の新型ハイエース。写真はショートボディ標準ルーフ。ボディサイズは全長5265×全幅1950×全高1990mm。ちなみにロングボディハイルーフのボディサイズは全長5915×全幅1950×全高2280mm、ホイールベースは3860mm

【画像ギャラリー】ハイエースとNV350キャラバンの違いとは?

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