時代別 最高にカッコいい国産クーペ決定戦 117クーペからGT-Rまで

時代別 最高にカッコいい国産クーペ決定戦 117クーペからGT-Rまで

近年、国産のクーペは数少なくなってしまったが、クーペはいつの時代も車好きの心をつかむカッコいい車のカタチだった。本記事では1960年代から2000年代まで5つの年代それぞれのナンバーワンを自動車評論家3氏が選出&徹底討論。果たして、各時代の最高にカッコいい日本のクーペはどれだ!?

文:編集部/写真:編集部、TOYOTA、NISSAN、HONDA、MAZDA、SUZUKI



1960-1980年代 117クーペからフェアレディZまで名車がズラリ


■1960年代

石川氏が選ぶNo.1/マツダ R360


片岡氏が選ぶNo.1/いすゞ 117クーペ


国沢氏が選ぶNo.1/日産 フェアレディZ


3人が1960年代の一番カッコいいクーペに挙げたのは、石川氏がマツダR360、片岡氏が117クーペ、国沢氏が初代フェアレディZ。

片岡 マツダR360は、今見るとけっこうカッコいい。

石川 当時は海外デザイナーのクーペがモーターショーで出ていた時代で、そんななか、軽自動車のクーペというR360は日本のオリジナルだったかな、と。

国沢 1960年代の日本車はレベルが高いよね。アメ車のパクリだから、カッコよかった。

石川 パクリか、海外デザイナーか、でしょう。

片岡 マネだけど、日本の道路事情に合わせてサイズダウンさせて頑張っていた。

国沢 R360はチョロQみたいに前後が短くて、少し冗談っぽいデザインですけど。

片岡 R360に比べると、初代Zと117クーペはちょっと後の時代になりますね。

国沢 117クーペは海外デザイナーの作品。フェアレディZは完璧にジャガーEタイプのパクリだよ。

片岡 117クーペはジウジアーロのデザインでした。

国沢 117クーペが本当にカッコよかったのは最初期型で、量産型になって少しカッコ悪くなった。でも、日本メーカーが本気で最初に作ったクーペは、これでしょうね。

■1970年代

石川氏が選ぶNo.1/スズキ フロンテクーペ


片岡氏が選ぶNo.1/マツダ サバンナRX-7
国沢氏が選ぶNo.1/マツダ サバンナRX-7


1970年代は、石川氏がフロンテクーペ、片岡氏と国沢氏は初代サバンナRX-7をナンバーワンに挙げた。

国沢 この時代はクーペが多かったよね。

片岡 1978年登場のSA22C型RX-7は衝撃的だった。

BC スーパーカーブームの頃にリトラクタブルヘッドライトで登場しましたからね。

片岡 ええ、排ガス規制でスポーツカーなんて出ないだろうと思っていた頃だったし。

石川 操縦性もテールハッピーで衝撃的だったな。

BC 石川さんはこの年代も軽自動車になりましたね。

石川 フロンテクーペはあの小さいサイズでクーペを作るなんて、日本人じゃなきゃできなかったかなと思うんだ。

片岡 乗って楽しいし、デザインもキレイでしたね。

国沢 R360よりはるかにこっちのがカッコいい。

片岡 確かにそうだな。

国沢 この時代、クーペってどの車種にも用意されていたよね。クラウンにもクーペがあったんだから。

片岡 クーペはステータスだったからね。

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1980-2000年代 GT-Rや86の評価は!?


■1980年代


石川氏が選ぶNo.1/いすゞ ピアッツァ


片岡氏が選ぶNo.1/日産 フェアレディZ(Z32)


国沢氏が選ぶNo.1/初代ソアラ


1980年代のナンバーワンに3人が挙げたのは、石川氏が初代ピアッツァ、片岡氏がZ32型フェアレディZ、国沢氏が初代ソアラだった。

片岡 ピアッツァは考えたけど、ショーモデルに比べて市販車はプレスラインの作りが甘かったなとも思った。

国沢 オレもピアッツァのデザインはいいと思ったけど、あまりにクルマのできが悪かった。いすゞの(乗用車の)終わりの始まりでしたね。

石川 ピアッツァはカッコだけで選んだのだけど、ソアラにしようとも思った。

片岡 ソアラもキレイなフォルムのクーペでしたね。

石川 そう。それにソアラは“高級クーペ”という新しいジャンルを作ったじゃない。

BC 片岡さんが選んだZ32型フェアレディZは、この初代ソアラなどの時代から開きがありますね。

片岡 1989年デビューですからね。平成になった年で、Z32は新しい時代のデザインだと思った。今見てもカッコいい。

BC 国沢さんはこのZ32を1990年代のナンバーワンに挙げましたが、ほぼ1990年代のクルマだったということですね。

国沢 そう。この頃から日本車は大きくなって、デザインもガラッと変わった。

■1990年代


石川氏が選ぶNo.1/トヨタ セラ


片岡氏が選ぶNo.1/ホンダ NSX


国沢氏が選ぶNo.1/日産 フェアレディZ(Z32)


というわけで、国沢氏は1990年代でZ32を選出。石川氏がセラ、片岡氏がNSXを1990年代のナンバー1に選んだ。

石川 セラは、ガルウイングとか、こんな個性的なスタイルのクルマをよく作ったな、という意味でね……。

片岡 俺もNSXは違う意味でよくこんなスポーツカーを作ったと思ったので選んだ。オールアルミボディで、採算度外視のクルマだなぁって。

国沢 ただ、NSXをクーペっていうと、ホンダはちょっと頭にくるだろうなぁ。

片岡 そうなんだよね~。スーパースポーツだから。

BC 今回選んでもらうにあたり、広い意味でスポーツカーもリストに入れました。

片岡 日産がMID4というスーパースポーツを市販化できなかったからNSXが出た時は衝撃的だった。

国沢 1990年代まではいいクーペがいっぱいあったね。

片岡 FD型RX-7も登場したし、クーペのデザインが最先端をいってましたね。

■2000年代

石川氏が選ぶNo.1/日産 GT-R


片岡氏が選ぶNo.1/トヨタ86・スバルBRZ


国沢氏が選ぶNo.1/日産 スカイラインクーペ


2000年代の最高にカッコいいクーペには、石川氏が日産GT-R、片岡氏は86&BRZ、国沢氏はV35型スカイラインクーペを選出した。

片岡 V35のスカイラインクーペは、次のV36クーペよりカッコよかったね。

石川 うん、バランスがよくてキレイなフォルムだった。

BC GT-Rは迫力があってインパクトがありますね。

片岡 どのクルマにも似てない日本車らしさがある。

石川 GT-Rは登場から10年目だけど、今でもオーラがある。デビュー当初はカッコいいと思わなかったけど。

国沢 オレは今でもカッコ悪いと思うけど、存在感はあるし、立派なクーペだと思う。

片岡 俺の選んだ86/BRZは不本意なんだけどね。

石川 86は若い人に乗って欲しいならもっと安くていいし、じゃあオッサンが乗って似合うかというと……、中途半端なクーペになったな。

片岡 ええ、デビュー前の期待度が大きかっただけに少し残念なところはあるけど、クーペのない時代に登場してくれたことを評価しました。