サンシェードって意味あるの? 気休め程度ってほんと? 今年こそ遮光率の高いものを選ぶべし!

運転席&助手席のサイドウインドウには透明断熱フィルムがおススメ

3M製の透明断熱フィルム。透過率は実に様々なものを用意
3M製の透明断熱フィルム。透過率は実に様々なものを用意

 リアガラスはカーフィルムを業者に施工してもらっている方も多いはずだが、ここで注目したいのが「フロント左右のサイドガラス」だ。実は運転中にジリジリと体を焼く日差しの多くはここから入ってくる。ここに対策を入れると、体感温度は一気に変わる。

 その代表が透明断熱フィルムだ。透明なのに赤外線をカットし、車内への熱の侵入を抑えるのが特徴。可視光は通すため視界はクリアなままで、保安基準である可視光線透過率70%以上も確保できる。

 では具体的にどんな商品があるのか。まず王道が、3Mの「クリスタリン90」。

 赤外線カット率は約95%、紫外線は99%以上カットという高性能で、200層以上の多層構造により熱を反射・吸収する仕組みだ。価格はDIY用フィルムで1メートルあたり約7920円、施工込みだとフロント左右で約3万~4万円が目安となる。

 そしてもうひとつ、フロントサイド専用で人気なのが「3M ピュアカット89PLUS」。こちらは可視光線透過率91%を確保しつつ、赤外線を約92%カット、紫外線は99%以上カットする高透明タイプ。まさに“貼っているのが分からないレベル”で、フロントまわりに最適なモデルだ。

 さらに3M以外にも選択肢はある。たとえばブレインテック系の「IRピュアゴーストクリア88」や「ファインゴースト90」などは、透明度を保ちながら遮熱性能を持たせた多層フィルムで、可視光透過率90%前後の高透明タイプが揃う。価格帯はDIYで1万円前後から、施工込みでは3万~5万円程度が相場だ。

 さらにコニカミノルタ製の「ICE-μ透明断熱フィルム」もあり、こちらも高透明・高断熱を両立したモデルとして知られる。

 これらの透明断熱フィルムに共通するのは、
・赤外線を90%前後カット
・紫外線をほぼ99%カット
という性能レンジだ。

 つまりサンシェードが「入ってくる光を遮る」のに対し、断熱フィルムは「そもそも熱エネルギーを通さない」。この違いは非常に大きい。

 結果として、
・エアコンの効きが明らかに向上
・腕や顔のジリジリ感が激減
・長距離ドライブの疲労軽減

 といった“走行中の快適性”に直結する。

 サンシェードは停車中の快適性、断熱フィルムは走行中の快適性――この役割分担がポイントだ。夏のクルマ対策は単体では足りない。サンシェード+透明断熱フィルムの合わせ技こそが、いまどきの最適解である。

暑くなった車内を早く逃がす方法とは

助手席側のリアドアのウインドウを開けて、対角線上となる運転席のドアを5、6回強めに開閉させると、リアドアの開口部から室内の熱い空気が押し出されて、車内の換気を効率良く行う方法。55℃→47.5℃まで下がった
助手席側のリアドアのウインドウを開けて、対角線上となる運転席のドアを5、6回強めに開閉させると、リアドアの開口部から室内の熱い空気が押し出されて、車内の換気を効率良く行う方法。55℃→47.5℃まで下がった

 最後に“車内に乗り込んだ後”の冷却方法を紹介しよう。多くの人は乗った瞬間にエアコンを内気循環で全開にする。しかしJAFの検証では、最も早く車内温度を下げられたのは「窓全開+エアコン+走行」の組み合わせだった。

 具体的には、まず窓を全開にし、エアコンを外気導入にして走り出す。これで車内の熱気を一気に外へ逃がす。その後、2分ほどで窓を閉め、内気循環へ切り替える。これが最も効率的だという。

 つまり、夏の暑さ対策は「サンシェードだけ」に頼るのではなく、 

・駐車場所を工夫する
・サンシェードで直射日光を遮る
・乗車後は熱気を先に逃がす
・最後にエアコンで冷やす

 という“合わせ技”が重要なのだ。サンシェードは確かに万能ではない。しかし、「意味がない」のかといえば、それも違う。

 少なくともダッシュボードやハンドルの灼熱化を抑え、乗り込んだ瞬間の不快感を軽減する効果は十分ある。特に近年の猛暑を考えれば、夏場のサンシェードは「あると便利」ではなく、「使ったほうがいい装備」に変わりつつあるのかもしれない。

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