日本にあったS209はあまり売る気がない?
ということで、そんなSTI S209を日本で買うのはほぼ不可能にも思えるわけだが、実はそのうちの1台、具体的にはシリアルナンバー「149/209」が、日本国内で販売されている(2020年8月上旬現在)。
149台目のスバル STI S209を販売しているのは、滋賀県大津市のプロショップ『California Styling』。
こちらのショップは、アメリカで育ち、ロサンゼルスにて20年にわたりオートディーラーの実績を積んだ代表のB.J.氏が、独自の厳選したレアなアメリカ車を集めているお店だ。
スバル車を扱うことはあまりないのだが、「おもしろそうだから」ということで、米国で行われたS209を仕入れるための抽選に参加。すると、なぜか見事にシリアルナンバー149が当たってしまったのだという。
そしてアメリカから輸送された走行30kmのS209は今、滋賀県にあるCalifornia Stylingの店内に置かれており、その価格は「ASK(価格応談)」と表示されている。
気になる想定価格をB.J.氏に尋ねると、「残念ながらお教えできません」とのこと。
日本に輸入された新車のS209というと「だいたい1200万円ぐらいかな?」というイメージもあるわけだが、それをぶつけてみると「いや、もっともっと高いプライスを想定しているんですよ」と言う。
これは何もCaliforniaStyling代表のB.J.氏が暴利をむさぼろうとしているわけではぜんぜんなく、そもそも「焦って売る気がないから」なのだ。
基本的には手元にずっと置いておき、時おりショーなどにも出展し、そして「それでもどうしても欲しい!!!」という人がもしも現われたなら、売ることもあるかもしれない……とのニュアンスなのだそうだ。
ということで、スバル STI S209の販売車両は今、日本国内に「あるといえば1台だけあるし、実質的にはないともいえるし」みたいな状況であることが明らかになった。
しかしCaliforniaStylingのB.J.氏も「まったく売る気はない(永遠に自社に置いておくつもり)」というわけでもなさそうなので、本当の本気でS209を手に入れたいと考えている熱き富豪系スバリストは電話等でアポを取ったうえで、滋賀県大津市にある『CaliforniaStyling』の門を叩いてみる価値はあるはずだ。
……健闘を祈ります!
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