歴代レガシィ&レヴォーグ 再試乗で知る価値と魅力 これぞスバルの真髄!!


 バブル最盛期の1989年、突如としてデビューした初代レガシィ。その卓越したグランドツーリング思想は連綿と歴代モデルに受け継がれ、我々クルマ好きを魅了してきた。そして2014年には、その後継モデルとしてレヴォーグが登場し、現行型レガシィからはツーリングワゴンがラインナップから消えた(現行型はアウトバックのみ)。

 もう間もなく、新型レヴォーグが登場するのだが、レガシィツーリングワゴンの残した功績とはいったいなんだったのか? 初代〜4代目まで乗り継いだ国沢光宏親方に改めて歴代モデルをイッキ乗りしてもらい、再試乗レポートをお届けする!

国沢光宏親方が、歴代モデルをイッキ乗りする!

※本稿は2020年5月のものです
文/国沢光宏、永田恵一
写真/茂呂幸正
撮影協力/(株)アクレ(http://www.acre.co.jp/)、CTI(TEL:042-516-8306)
初出:『ベストカー』 2020年6月10日号

【画像ギャラリー】レガシィB4も2020年6月22日をもって受注終了! 思い出のレガシィツーリングワゴンをもう一度


■どれも思い出深い! 当時のスバル好きの心を思い出す(TEXT/国沢光宏)

 私世代のクルマ好きに「スカイライン」を語らせたら、皆さんウンチクで激しく盛り上がる。私らの先輩世代だと「クラウン」だった。そしてベストカーの読者諸兄の世代なら「レガシィ」だと思う。1989年のデビューから、4代目の販売を終了した2009年までの20年間、クルマ雑誌にとってレガシィ情報は必ず人気ページになるキラーコンテンツでしたから。

 私もレガシィの原稿を途方もないほど書いた。特に多かったのが、2代目のマイナーチェンジモデルから、4代目のB型まで。もちろん初代〜4代目まですべてのモデルを買いました。

 今や苦言ばっかり呈していることもあり、「スバルの敵」とまで思われている私ながら、当時は同業者で一番スバル好きだと言われていたほど。そんなことを歴代レガシィを目の前にした途端、思い出した。

 ちなみに初めて初代レガシィと遭遇したのは、発売2年前の1987年。当時、技術面で時代遅れになり、危機的な状況になったスバルを立て直すべく、副社長で勇退した荒澤紘一さんや、3代目の責任者になる桂田勝さんなど課長級のサムライたちが立ち上げたプログラムでしたね。テストドライバーだった辰己英治さんと一緒に本社工場横の小さいオーバルを走ったことを思い出す。

■初代

 1980年代中頃、スバルはいすゞと同じくらい暗くてイケてないメーカーだった。スバルの主力モデルであるレオーネのエンジンなんか、戦後すぐに設計されたOHVである! 押っ取り刀でOHC化してターボ付けたけれど、120psがやっと! ABSも安いシステム使ったもんだから、止まらない。スバルのサムライたちは新型にすべてをかけたんだと思う。

 新しい4バルブツインカムエンジンを開発し、電子制御カップリング4WDにキッチリ曲がるサスペンションを組み合わせ、雪道だってガッツリ止まる世界最先端の4チャンネルABSまで採用してきたのだった! 1989年の初期型こそエンジンが賑やかだったり、パワステの制御に問題出たり(速度上がると突如重くなった)したものの、折しものステーションワゴン人気に乗って大ヒット!

 今回試乗したモデルはマイナーチェンジした後期型。29年前のクルマと思えないほどコンディションよく、そして案外パワフル! 考えてみたら私も初期型の「GT」(マニュアルしかなかった)を16年間くらい持ってました。やがて220psの「RS」を追加し、サムライのひとりであるSTiを立ち上げた久世隆一郎さんはWRCに投入! スバル大躍進が始まるのだった。

初代は生まれ変わったスバル、2代目で正常進化、2代目後期で成長著しいという印象
初代は「スバルの4WDは曲がらない」という悪評を覆し始めたモデルで、初代インプレッサのベース車となったモデルだった

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