クルマを所有すること、クルマに乗ることの楽しみ方は人それぞれだ。いつでも好きなところへ移動できるだけでなく、友達とドライブを出かけたり、好きなようにカスタマイズしたり、クルマの写真を撮ってみたり、綺麗に洗車をしたクルマを眺めたり、など、まだまだあるだろう。
そんな中でも、楽しみ方の幅が半端なく広いのが、軽オープンカーのダイハツ「コペン」だ。コペンを見ていると、速く走ることだけがクルマの魅力ではないことを認識させられる。今回は、そんなコペンの魅力について、振り返ってみようと思う。
文:吉川賢一/写真:DAIHATSU
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「軽」と侮ることなかれ!!
ダイハツは、コペンのお客様に「クルマって楽しい!」を届けたい、と強く思っているという。もっと多くの人に、もっと自分らしいスポーツカーに乗って欲しいという願いを込めて、ダイハツはコペンを4つのグレード(ローブ、セロ、エクスプレイ、GRスポーツ)で提案している。
小さなフロントに収まるパワートレーンは、660ccの3気筒ターボエンジン(64ps/92Nm)。吸気バルブの開閉タイミングを最適化する「DVVT」を採用しており、低回転から力強いトルクが得られ、街中から高速まで、無駄なくパワーが引き出せるようにセッティングされている。
ミッションは5速MTと7速スーパーアクティブシフト付きCVTの2種類。燃費はMT車が22.2km/L、CVT車は25.2km/Lだ。
実は、現行のコペンは、車体剛性がすごいことになっている。コペン専用に新開発した骨格「D-Frame」は、骨格だけで強度を担保できる構造だ。
フロントからサイド、リヤへと、フロア面を切れ目なく補強した構造となっており、フロア下トンネル部やクロスメンバーなどにも補強を行ったことで、初代コペン比で、ボディ上下曲げ剛性3倍、ボディねじれ剛性も1.5倍(ともにダイハツ調べ)と、飛躍的に剛性がアップ。その結果はもちろん、操縦安定性と乗り心地の向上につながっている。
骨格で剛性を確保したので、内外装を着脱してカスタムする構造「DRESSFORMATION」も実現できた。外板の11部品の樹脂パーツを入れ替えることで、購入後でも個人の好みに合わせたデザイン、カラーの変更ができる。
交換可能な樹脂パーツは、フロントフード、ラゲージ、フロント/リヤバンパー、フロント/リヤフェンダー(左右2個)、ロッカー(左右2個)、フューエルリッドの11部品だ。
しかもシャシーパーツには、ウレタン製のバンプラバーまで採用し、早当て化によりストローク短縮と乗り心地の両立、車両姿勢の安定化を図った。もちろん、コペンの象徴である、約20秒でフルオープンとなる「電動開閉式ルーフ」は継承している。
と、ここまで書くと、「走りの良さ」だけがコペンの魅力と思うかもしれないが、実は、コペンの魅力は、これだけではない。
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