86/BRZ、ロードスター…2台の国産NAエンジンは「今、買い」
国産車のなかではスバル BRZとトヨタ86に積まれている最新のFA20型水平対向4気筒DOHCエンジンが魅力的だ。
デビュー時は今一歩の印象だったが、きめ細かい改良を加え、気持ちいいエンジンに育っている。特に6速MT車のFA20型はレッドゾーンの7500回転が実用になるなど、名機EJ20型ターボに劣らない魅力を手にいれた。
このFA20型水平対向エンジンにターボと8速CVTを組み合わせたWRX S4も刺激的だ。ターボの後押しによって2Lとは思えない豪快な加速を見せ、操る楽しさに満ちている。
キレ味が鋭いのはNAエンジンに6速ATのFA20型だが、4L級の強大なトルクを生かしての痛快な走りがS4の魅力だ。
ロードスターのエンジンも気持ちよく回る。レスポンスもシャープだ。特に1.5LのP5-VP型4気筒DOHCは、プレミアムガソリンを指定したこともあり、高回転までストレスなく回る。
その気になれば7000回転まで使い切ることができ、6速MTを駆使しての走りが楽しい。もう少し音色がよければ、さらに官能的になる。
マークX、ポロGTIは2氏ともにお墨付きの今買いなエンジン
マークXに積まれている2.5Lの4GR-FSE型直噴エンジンも軽やかで上質なパワーフィールだ。設計の古いセダンということで目立たないが、V型6気筒は滑らかに回り、レスポンスも鋭い。
6速ATでも気持ちよくパワーとトルクが盛り上がる。扱いやすいだけでなく、意外にも高回転までストレスなく回るエンジンなのだ。
輸入車ではミニのクーパーに搭載される1.5Lの3気筒クリーンディーゼルがいい。2.5L並みの分厚いトルクを低回転から発生し、回せばターボの胸のすく加速を味わえる。ハイブリッド車に迫る実用燃費も魅力だ。
VWポロは1.2Lの直噴ターボもいい仕上がりだが、予算内でGTIに手が届く。1.8Lの直噴ターボエンジンはパワフルだ。6速MTも用意されている。
【片岡英明】
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