■【日産】完成検査問題による出荷停止が直撃! ズラリと並ぶ名門車
◎フーガ 9台
◎シーマ 11台
◎GT-R 21台
◎フェアレディZ 26台
◎ティアナ 81台
◎スカイライン 66台
◎シルフィ 78台
◎ジューク 82台
◎ラフェスタハイウェイスター 62台
寸評/9月末に発覚した完成検査問題により出荷を停止したことで、大幅に販売台数を落とした日産。
どれくらい落ちたかというと、ノート(e-POWER含む)9月1万5467台→10月2737台、セレナ9月8187台→10月1351台。車名別販売ランキングで唯一リーフがランクインしているが、3629台で19位。まさに青息吐息といったところ。
ちなみに9台という一桁台数を記録してしまったフーガは11月15日に小変更を実施。遮音ガラスを採用して静粛性が向上している。それにしても並み居る名門車の凋落、特にフェアレディZが26台、ジュークが82台というのは切ない。
なおGT-Rは11月16日に2018年モデルが発表。10月のこの販売台数は、買い控えが起こったと考えられる。
■【ホンダ】高級車が苦戦中。ホンダの最多販売モデルはN-BOXの2万52台
◎レジェンド 21台
◎NSX 11台
◎シビックタイプR 77台(シビック全体だと490台)
寸評/N-BOXの快進撃が止まらない。8月9810台、9月2万5173台、10月2万52台といずれも全国産車(乗用車含む)中、月販台数ナンバーワン。そのいっぽうで高級車が苦戦しているという構図。
ただNSXはディーラーにはほとんど売る気がなく、シビックタイプRも納期はすでに来年夏すぎなので、まあ納得の数字という見方もできる。
シビックシリーズはこの数字だけ見ると苦戦しているように見えるが、先頃ホンダの倉石誠司副社長が会見で「受注は1万2000台」と明かしており、月販目標(2000台)の6倍強集まっている。
つまり供給がまったく間に合っていない状態。ちなみにタイプRの販売比率は15%だそうなので、1カ月で約1800台売れた計算になる。約450万円のタイプRが売れまくっているとは……。
■【三菱】伝統のパジェロが89台、量産EVの先駆けi-MiEVも大苦戦
◎デリカD:3 6台
◎パジェロ 89台
◎i-MiEV 14台
寸評/デリカD:3(日産NV200バネットのOEM車)はもう完全に三菱ディーラーの売る気の問題のようで、9月は10台、8月は11台と切ない数字が並んでいる。
パジェロは現行型登場が2006年10月だから、もう丸11年が経過。そろそろフルモデルチェンジしていただきたいが……。ちなみにパジェロは2016年、2015年、2014年と一部改良を実施しており、コツコツと進化を続けている。
ミラージュ174台、RVR145台とこの2台もギリギリなので奮起を期待したい。
なお最も売れている三菱車はeKワゴンの1613台。続いてデリカD:5の907台。i-MiEVは一時期生産中止の報道が出回ったが、デマです。三菱自動車からのコメントによると、2018年も変わらず売り続けてゆくそう。よかった。
■【スバル】 二桁台はOEM車のみ。選択と集中がうまくいっている
◎プレオ 95台
◎ディアスワゴン 19台
寸評/プレオはダイハツのミラ、ディアスワゴンは同じくダイハツ・アトレーワゴンのOEM供給車。特にプレオは現在、5MT車の「F Special」ワングレードのみの販売で(CVT車はミライースのOEMであるプレオ+に統合)、それを考えると月販95台ってたいしたものだなとも思う。
また、そうしたOEM車以外はまんべんなく売れているスバル車。インプレッサは3603台(G4とスポーツ合算)、レヴォーグ2298台、XV1787台といった具合。先頃発覚した完成検査問題の影響が出るとしたら11月以降ということか。
全車種リコールに踏み切っているので、各ディーラーは対応に追われて新型車販売は落ち込む可能性が高い。そうした中でエクシーガクロスオーバー7が静かに生産終了してゆく。
12月18日まで注文を受け付け、来年3月までに納車して販売を終える。合掌。
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