【閑話休題】ところでプロトタイプはなぜイエローだったのか?
日産関係者の証言は以下のとおり。
「イエローはZにとって大事な色で、2代目のイメージカラーでしたし、4代目のZ32にも採用されていました。その神話性を持たせたかったということです。
初代のマルーンカラーも候補に挙がったはずですが、初代のイメージに引っ張られすぎるのを嫌ったのではないでしょうか。新型は初代やZ32へのオマージュが含まれていますが、単なる懐古主義ではなく、新しさも存分にアピールしています。
今までにないイエローで新生Zを際立たせたかったということです。これ全部、個人的な推測なんですけどね(笑)」
■こうなれば最高、こうなったら残念…ニューZへの期待と不安
発売前の期待が大きいほど、発売後に「こんなはずじゃなかった……」なんてことになるのはよくある話である。この人たちの期待と不安は?
●日本市場を大事に(国沢光宏)
すでに概要はわかっている。現行モデルのシャシーにスカイライン400Rと同じ3L V6ターボを組み合わせる、というもの。正確に言えば、400Rよりパワーアップさせてくると思う。
450psくらいまで視野に入れてよいかも。おそらくスープラ超えのパフォーマンスを狙ってくるに違いない。絶対的な台数こそ少ないだろうけれど、日産のブランドイメージアップに貢献してくれるに違いない。なにより打倒スープラです。
残念さを味わうとすれば価格か。おそらく上級グレードは700万円前後になること間違いなし。裕福なアメリカだと高くないが、30年間で収入増えていない日本じゃ皆さん厳しい。
スープラだと500万円を切るベーシックエンジン搭載モデルも用意される。新型Zにも400万円台(しかも前半が希望)のモデルを用意してもらいたく思う。景気悪い日本市場のことなど二の次となってしまったら残念です。
●できるだけこのままの姿で(岡本幸一郎)
このデザインが刺さっているので、ぜひこの雰囲気を崩すことなく出てきてほしいですね。今の時代は衝突安全やらなにやらデザインもいろいろ制約を受けるだろうけど、できるだけこのままの姿でいてくれるとうれしい。もしそうならなかったらせっかく出てくる意味が半減です。
走りについては、エンジンはおそらくスカイライン400Rと同じになるだろうから大いに期待できるとして、気がかりなのはMTのシフトフィールとシャシーの仕上がりです。
現行型も年々改良されてきたものの、どうにも限界を感じたのは否めず。そのあたりが最新の技術でよくなることにも期待しています。こんなによくなった! と驚かせてほしいものです。
GT-R的な速さやシルビア的な身軽さは求めません。このスタイリングさえあれば、あとはそれなりに速くて、もう少し快適で洗練されたドライブフィールになってくれていれば、それで充分です!
●販売店の対応が大切(飯田裕子)
クルマの心配よりも販売店の対応が残念なことにならないことを願いたいです。歴史や伝統を含めて新型Zを所有したいのか、Zはじめましての方が「このカタチが好き!」と、ディーラーを訪れるのか。
このスタイルなら後者のお客さんも多いはず。すると、過去やスポーツ性能にとらわれた対応は引かれちゃいそう。セールスマンの柔軟かつスマートな対応に期待です。
女性にも乗ってほしいと思うと2人で乗った時にバッグひとつでも車内に置けたら最高。ロードスターにもポルシェにもないですから。シートの高さ調整幅もしっかり用意してくれたら最高。
色気が足りないと思う私としては、このデザインなら色にもこだわった幌製のコンバーチブルが登場したら最高! 幌を閉めたときの佇まいもよさそう。このお尻とリアフェンダーのラインが際立つオープンスタイルも見てみたい。
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