■「デートカー」という要素、「FRクーペ」という要素
シルビアが大ヒットしたのは、デートカーとしての要素とFRクーペとしての要素の2面性があったからにほかならない。その両方の要素を求めて買ったユーザーもいれば、どちらか片方だけの要素で買い求めたユーザーもいただろう。どちらにもアピールできる多様性があるクルマだったからこそ、大ヒットに繋がったのには間違いはない。
さて、現代に話を戻そう。
今も昔も助手席に乗りたいお嬢さんはたくさん存在しているはずだ。コロナ禍の今、誰が乗ったかわからない「わ」ナンバーのカーシェアの助手席に乗ってもらうのか? 自分しかステアリングを握らず予約席としてリザーブしておいた助手席に乗ってもらうのか? どちらがいいのだろう。
そして、お嬢さんはどちらに乗りたいのか? こうしたことを考えれば、クルマを所有することのよさが少しはわかるのではないだろうか。
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