90年代後半「新コンセプト」を提案し散っていったクルマたち6選

■トヨタアバロン 1995〜2000年

 北米からやってきて大成功したウィンダムと異なり、辛い日々を送ることになったのが、北米トヨタの最上級車アバロンだ。

 レクサスESから名を改めたウィンダムと異なり、開発から生産までトヨタの北米拠点で行われため、デザインやサイズ感などアメリカンなイメージが強いが、右ハンドル化に加え、世界初のオプティトロンメーターやスムーズな乗降をサポートするオートアウェイ機能付き電動チルト&テレスコピックステアリングなど豪華装備を満載し、足回りやエンジンまで日本向けに再チューニングするなど、想像以上に、ずっと日本人向けにアレンジされていた。

 大型FFセダンだけに、セルシオに匹敵する広々キャビンを持っており、セダンとしての素性は優秀だったといえる。

 しかし、トヨタ車でありながら、アメリカ製ということで、サイズの大きさやアメリカ人好みの味付けではないかという、ネガティブなイメージが先行し、導入当初から話題に上ることも少なかった。

 その導入の背景には、当時の貿易摩擦の緩和という狙いもあったはず。

 だが、日本人向けにアレンジしながらも、目も向けられなかったことに、北米版クラウンのプライドを砕かれた関係者は悔しい思いをしたに違いない。

 その教訓からか、2代目アバロンは、日本ではプロナードという新たな名前が与えられたが、セダン不況の影響なども受け、結果的には、同じ道をたどることになる。

☆      ☆      ☆

 意欲作ながらに輝くことができなかった、これらのクルマたち。

 しかしながら、その背景には、ヒット車同様に多くのエピソードが秘められている。また機会があれば、そんな日陰なクルマたちにスポットをあてて懐かしんでみたいと思う。

 本稿が好評なようであれば、続編記事を作製いたします。乞うご期待。

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