■プリウスの燃費と安定性にびっくり 竹平素信
いやいや、じつに久しぶりのエコカーカップだったが(竹平素信氏は10年以上前にエコカーカップの前身であるエコカーレースに参戦(惨敗)経験あり)、今回も勝つ難しさを思い知ったな。mあ、ぶっつけ本番だから当然の結果なんだが、イベントそのものはけっこう楽しめたぞ。
今回の参加車は現行プリウス。もちろん完全ノーマルだがタイヤの内圧を上げたり、余分な搭載物を降ろしたりで少しはヤル気をみせた。プリウスはデビュー時にチェックしただけだったので、それを富士スピードウェイの本コースで走らせられるというのだから、期待も大きかった。
実際にコースを攻めてみると、ハンドリングは旧型に比べればはるかにいい。エコカーカップに参戦しているデミオのディーゼルやフィットハイブリッドに比べると、ちょっともの足りない。そのぶん燃費性能は抜群なので、これは足回りをちょっと自分好みに変更すればすごくよくなるのではないか。
それとめったにテールハッピーしない安定感はサーキットのビギナー向けにいいのではないか。
ただ一点、今回はレギュレーションでドライバーチェンジの際にエンジンカット→エンジン再スタートという作業が必要だったのだが、アナログ人間のワシにはプリウスのエンジンカット→再スタートのハードルが高かった。
エンジンが切れているのかどうか、ちゃんとかかっているのかどうか、それが分かりづらいのだ。1秒を争うレースの途中で、この「迷い」が何度もタイムロスを生んでしまった。
これは、急いで乗り降りする老人も同じ問題に直面しているのではないか。
期せずして、高齢化社会における最新型車両への操作不備の問題に気づいてしまったレースだった。もっと分かりやすくしてほしい。そうすればもっとタイムを縮められます。
■サーキットを走って本気で運転技術を向上したい人は 編集部
ドライバーの皆さんの負け惜しみ混じりの参戦記はさておいて。
前回に引き続き、今回も「富士スピードウェイの本コースを1周きっちり3分15秒で走る」(それより早く走ると厳しいペナルティ)という厳しいレギュレーションをクリアするため、手軽なわりに大変高性能なスポーツ走行解析ツール「DigiSpiceⅢ」のお世話になりました。
ルーフに手の平サイズのセンサーを貼り付け、iPadに専用アプリをダウンロードし、そのiPadをセンターコンソールに貼り付ければ、それだけで準備完了。富士スピードウェイのコントロールラインとリンクしているから、きっちりタイムを図ってくれます。正直このマシンがなければレースになりませんでした。
サーキットでスポーツ走行するならガチで便利なアイテムなので、皆さんぜひ。
DigiSpiceⅢ(スポーツ走行解析ツール)/48×37×15.5mm、28g、40,000円
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