2017年に登場した現行型シビックタイプRは、ニュルブルクリンクでタイムアタックを行うなど、その高いパフォーマンスを証明してきた。
そして2020年10月にマイナーチェンジを受けさらなる進化を遂げた。この時発売された200台限定の「リミテッドエディション」は瞬く間に完売となり、タイプR人気の高さを証明した。
そんな注目のシビックタイプRが2021年2月にトミカ「No.40 ホンダ シビック TYPE R」が発売されたのでご紹介しよう!
文/安藤修也、写真/タカラトミー、ベストカー編集部
【画像ギャラリー】トミカファミリーに加わったシビック タイプRを実車とミニカーでじっくり見る
■愛され続けるタイプR
ホンダのファンでなくても、一度知ったら忘れられないクルマがある。それは、シビックタイプRだ。
元来、スポーティなイメージを持たれがちなホンダ車のなかでも、特別な存在である「タイプR」シリーズは、90年代からNSX、インテグラ、シビックと順番に誕生していったが、現在までタイプRが設定されているのはシビックのみである。
初代モデルがデビューしたのは97年で、現行型はなんと5代目になる。いまでは初代モデルを知らない若いファンも存在するだろうが、それだけ時代を超えて愛され続けてきたということでもある。
各モデルごとに多かれ少なかれ味付けの変化はあったが、どのモデルも一般道をスリリングかつスピーディに走る術は最高レベル。ステアリングを握った人を瞬く間に虜にしてきた。
3代目モデルの乗り心地はかなり神経質だったが(笑)、その他のモデルは日常生活でも活躍できるユーティリティ性能を備えている。
さらに、ハンドルを握るのがフレッシュマンなら、このクルマから“クルマとは何か”を学ぶことさえできるだろう。意識的かつ野心的なほどハードで、それでいてスマートに乗ろうと思えば、そうできる。まるで食べても残すところがないアンコウのようなクルマなのだ。
一方、「エンジン屋」とも称されるホンダが造りだした究極のNAエンジンさえ載せれば、どんなボンクラなモデルがベースでも傑作になっただろうという主張は、明らかな間違いだ。
ベースモデルのシビック自体が名車だからこそ、開発の自由度が高くなり、スポーティモデルとして妥協を許さぬクルマが誕生したのである。その証拠に、現行型シビックタイプRは、NAではなく、ターボエンジンを搭載している。
コメント
コメントの使い方