誰もがミニカーといえば真っ先に思いつくであろう大人気の「トミカ」が、2020年で発売50周年を迎えた。
累計販売台数は6億7000万台を超え(2020年1月現在)これを発売開始された1970年からの50年で割ると、2秒に1台売れた勘定になるというから、いかにすごいことかよくわかる。
これを記念して様々な製品が発売されるが、今回は書店向けに発売される「トミカ50周年ヒストリーセレクション」をご紹介しよう。注目のラインアップを見逃すな!
文:安藤修也/写真:タカラトミー
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■カーマニアの所有欲を手軽に叶えて50周年 記念トミカは書店で買う!
我らカーマニアにとって一番の喜び。それは、やはり欲しいクルマを所有することではないだろうか。
愛車とすることで、自分が純粋に「カッコいい」、「美しい」と思うデザインを、毎日好きな時に見て、触ることができる。乗って走ることはもちろん楽しいが、まずは所有する喜びというのが、一番先に得られるクルマの喜びだ。
しかし、クルマは家に次いで高価な耐久消費財だけに、誰もが簡単に好きなクルマを所有できるわけではない。そんなカーマニアの心の隙間に、(いい意味で)つけ込んでくるのが、「トミカ」である。
実際に存在するクルマをモチーフとし、その魅力を手のひらサイズに凝縮。大き過ぎず、作りも頑丈なため、子どもから大人まで楽しめる。それでいてディテールは精密で、海外からも評価が高い。
そんなトミカの新シリーズが、今、話題を集めている。1970年に販売開始されたトミカが今年で誕生50周年を迎えることを記念した、「トミカ50周年ヒストリーセレクション」が、隔月で書店で発売されているのだ。
内容としては、トミカの歴史を10年間ごとに区切り、各年代に発売したトミカの中で印象的なモデルを再現。さらに、同モデルが含まれる10年間のヒストリーが記載されたブック仕様のパッケージとなっている。
■記念すべき第一弾は伝説の名車トヨタ2000GTだ
まず、2月に発売された第一弾には、「トヨタ2000GT」が選ばれた。実際、同車は1970年のトミカ初年度に発売されたモデルであり、トミカ栄光の歴史はここからはじまったと言っても過言ではない。
なにより見どころは、そのボディラインの美しさだ。実車同様、フロントフェンダーの盛り上がりが、抑揚のあるラインを描きながら、リアで見事に収束している。
また、ウインドウモールのメッキやシートの模様、バックミラーなど、ディテールまで気合が入っており、1970年当時から、トミカが完璧なまでの世界を作り上げてきたことがわかる。
■第二弾は「アートフォース・シルビア」こと5代目S13
次に、1980年から1989年に販売されたモデルの中から選ばれた第二弾として、「日産 シルビア」が4月に発売されている。シルビアと言えば歴代多くの人気モデルがあったが、今回の選出は「アートフォース・シルビア」こと5代目「S13」である。
同車のデビューは1988年であることから、実車登場からわずか1年でトミカ化されている。
デートカーとしても峠の走り屋御用達モデルとしても、長年カーマニアから愛されたモデルだけに、40代以上の読者にとって味わい深いものがある。やはりエッジの効いた未来的デザインが非常に高いレベルで造形化されており、トミカ屈指の好作品に仕上がっている。
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