本拠地米国での価格が衝撃的
その革命的なミッドシップレイアウトで搭載されるのが、「LT2」と呼ばれる、新開発の直噴6.2リッターV型8気筒のOHVエンジンだ(気筒休止システム付)。最高出力495ps、最大トルク637Nmを発揮するパフォーマンスを誇る。
このエンジンに、パドルシフト付きの8速DCTを組み合わせることで、ベースモデルの加速は、0-100km/hを3.0秒、0-400mを11.2秒、「Z51パフォーマンスパッケージ」では、0-100km/hを2.9秒という速さで駆け抜けるという(日本仕様はすべてZ51パフォーマンスパッケージ装着車)。
現時点、コルベットC8(Z51パフォーマンスパッケージ)のニュルブルクリンクタイムは、7分28秒とのこと。今後登場するはずのC8ベースのスーパースポーツモデルは、これを越える圧巻のパフォーマンスを見せてくれるだろう。
なお、日本仕様のコルベットC8の車両本体価格は、ベースグレードの「2LT」が税込1180万円、上級装備満載の「3LT」が税込1400万円、約16秒でフルオープンにできるというコンバーチブルのカブリオレは税込1550万円だ。
庶民が簡単に手を出せる値段ではないが、同じくスーパースポーツとして崇められるフェラーリやランボルギーニと比べると、お求めやすいともいえる。
だが米国ではなんと6万995ドル、日本円換算で約664万円からという衝撃的な価格で販売されているのだ(エントリーグレードの1LTの場合。2LTは6万8295ドル、3LTは7万2945ドル)。贅沢装備は全て剥ぎ取られてはいるが、6.2リッターの495psエンジンはそのままなのだから凄い。この価格で買える米国の方がうらやましい。
これが最終形態かも
世界的に気候変動(温暖化)に対する危機意識が高まる中、当然のことながら、大排気量エンジンが大好きな米国でも、CAFE規制に従わなければならず、米国のバイデン大統領はコルベットファンとしては身を切る思いかもしれないが、規制強化(2025年までに1ガロン当たり54.5マイル≒22.98km/L)を表明している(トランプ前大統領が緩和した規制を元に戻した形)。
このC8型がシボレーコルベットとしての最終形態になるのか、あるいはハイパーハイブリッドカーやスーパーEVとして登場するのかはわからないが、大排気量エンジンのシボレーコルベットに残された時間はあまりないことは確かだ。
「迷う理由が値段なら買え」という言葉もある。どうしても乗りたいのなら、頑張って手に入れてみるのもいいかも知れない。
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