ホンダ・アコードツアラー(発売年月:2008年12月、中古車平均価格:80万円前後)
4代目のCB型でシリーズ初のステーションワゴンが発売されたアコードは、2008年12月に登場したモデル(CW型)から“ツアラー”のネーミングで販売を開始。
その魅力はスポーティなフォルムを生み出すリアの大胆な絞り込みが印象的なエクステリアもさることながら、走りのホンダを体現した走行性能の高さにあった。上位グレードのType-Sには206psの最高出力を発生する2.4リッター 直4DOHCのi-VTECエンジンのK24Aを搭載。
そのパワーを活かしつつ低燃費に貢献する5ATには、ステアリングから手を放すことなくシフト操作が楽しめるパドルシフトも採用されていた。加えて、アクセルの踏み込み量を電子制御するドライブ・バイ・ワイヤーや、後輪の左右回転差から旋回状態を判断してコーナリング中の不要なシフトアップを抑制するコーナリングGシフト制御といった先進技術も搭載。
まさに、羊の皮を被った狼のようなステーションワゴンだった。それでいて、荷室は通常時が406リッター&フラットモード時が660リッターと大容量でパワーテールゲートやフロアアンダーユーティリティスペースといった便利な装備も充実。今でも十分に通用する欧州テイスト溢れるデザインとホンダらしさ満点の走り――このクルマを通好みと言わずして何と言う?
三菱自動車・トライトン(発売年月:2006年8月、中古車平均価格:170万円前後)
日本の正規販売店で新車購入可能なピックアップトラックは現在、トヨタのハイラックスとジープのグラディエーターのみ。
ピックアップトラック文化が根付かない日本では致し方ないところだが、ピックアップトラックが好きな人や所有したい人は意外なほど多い。そんな「どうしても諦めきれない」という人が狙うべき一台として挙げたいのがトライトンだ。
2006年9月に国内販売されたタイ生産のトライトン。3.5リッターのV6ガソリンエンジンと4ATを組み合わせた、5人乗りの4ドアダブルキャブ4WDはオンロードでの安定性とオフロードの走破性を高めるべくフロントにダブルウィッシュボーン式、リアにリーフスプリング式の信頼性と耐久性に優れたサスペンションを採用。
2WDと4WDの切り換えが走行中でも行えるイージーセレクト4WDを搭載するとともに、滑りやすい路面などに対応するリアハイブリッドリッターSDを採用して悪路走破性も確保されていた。
精悍なフロントマスクや大型フェンダーフレアーなどの外観もダカールラリーで活躍したパジェロ エボリューションを彷彿させる三菱らしい力強さが表現されていて迫力満点。希少モデルなだけに中古価格は決して安くはなくタマ数も少ないが……だからこそ“無双確定”だと思わない?
ダイハツ ミラ ジーノ1000(発売年月:2002年8月、中古車平均価格:50万円前後)
ダイハツが発売する軽自動車の代名詞的存在であるミラ。その派生モデルとして1999年3月に登場したミラ ジーノは丸型ヘッドランプに各種メッキパーツを採用したクラシックなテイストが女性ユーザーを中心に好評を博した軽自動車だが、ミラ ジーノに余裕の走りをもたらす1.0リッター 直3 12バルブDOHCエンジンを搭載したミラ ジーノ1000は、さらにその上を行くレアなモデルと言える。
車体サイズは軽自動車のミラ ジーノに比べると全長と全幅は20mm拡大しながらも、全高は90mm低くすることで安定感のあるフォルムを実現。エクステリアはメッキバンパー、大型バンパーライダー、メッキサイドロッカーモール、メッキホイールアーチモール、専用デカールなどによるドレスアップでクラシックムードもしっかりと演出されていた。
黒を基調としたスポーティなインテリアもSRSエアバッグ内蔵のウッドステアリングをはじめ、各所にウッド調パーツを採用するとともに電気式の2眼ホワイトメーター、メッキプレート付シフトベゼルなどを装備して上質な仕上がりに。
今どきのコンパクトハッチは機能的で燃費が良くて安全装備もバッチリとイイこと尽くしだが、遊びゴコロという点においてはミラ ジーノ1000に軍配を上げざるを得ない。
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