改めて見るとちょい気恥ずかしい…名(迷)キャッチコピーを背負わされたクルマ9選

どういう意味? 立ち止まって考えてしまうようなキャッチコピーのクルマ

■ホンダ バラード【お父さんが目立つプライドセダン】

 ホンダ バラードは1980年に2代目シビックの姉妹車として登場したファミリーセダン。CMでのキャッチコピーは「お父さんが目立つプライドセダン」。その解釈は明確にされていないが、「日頃見えないところで頑張っているお父さんが、家族や周りの注目を集められるような上質なセダン」と言ったところか。

 しかし、蓋を開けてみるとお父さんが目立つどころか、地味なクルマというイメージのまま3年後にはモデルチェンジ。2代目に先立ち発売されたスポーティな派生モデルのバラードスポーツ CR-Xはアツいファンを獲得したが、1986年にベース車となるバラードは廃止に。そして、生産が続いていた派生車も翌年のモデルチェンジのタイミングで「バラードスポーツ」の名前が外され「CR-X」として独立してしまった。

自然淘汰は必然!? こんなのいらないよね~と言われてしまった悲しき装備たち
2代目シビックの姉妹車として販売されたバラードはうまくまとまっていて、良くも悪くも個性のあまりない地味な印象のクルマになってしまった。ちなみにCMの中でのお父さんは言うほど目立っていない

■ダイハツ リーザ【エアロヘミサイクル】

 ダイハツ リーザは1986年に登場した2代目ミラをベースにした軽スペシャルティカー。車名のリーザはモナ・リザのように多くの人から愛されるクルマになってほしいという願いが由来になっている。

 キャッチコピーにある「へミサイクル(hemicycle)」とは半円球形を意味し、そのキャッチコピー通りの、オーバルフェイスのフロントビューからラウンドバックにかけての独特なフォルムが特徴的なクルマだった。

 しかし「ヘミサイクル」という聞き慣れない言葉ゆえ、どのようなクルマかイメージできたユーザーは少なく、2代目にモデルチェンジすることなく生産終了となった。

自然淘汰は必然!? こんなのいらないよね~と言われてしまった悲しき装備たち
リーザはユーザーの自己表現のツールになるような個性的で存在感のあるクルマを目指して「へミサイクル=半円球形」をテーマにデザインされた

■ダイハツ 2代目シャレード【凄いビートだぜ、ROCK’N ディーゼル】

 1983年に登場した2代目シャレードには当時世界最小となる3気筒リッターディーゼルエンジンが用意された。コンパクトカーらしい燃費にも優れたエンジンだったが、当時の技術ではディーゼル特有の振動やノイズを大きく抑制することはできなかった。

 そうしたデメリットを隠すのではなく「凄いビート」「ロックだ」と言い換えることでポジティブなイメージに変えようとした名キャッチコピーだ。

 しかし! 冷静に考えると、「凄い振動だぜ」と言っているだけのような……。言葉選びひとつで印象が変わる好例だろう。

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