スポーツカー復権の兆しあり!! GR86 RX-7… 一発奮起して乗るべき珠玉車5選

RX-7は今なお輝き続ける唯一無二のロータリーエンジンピュアスポーツ

スポーツカー復権の兆しあり!! リベンジ消費発動中の今、一発奮起して乗るべき珠玉車5選
RX-7最後の限定車として発売されたスピリットR。写真はRX-7史上最も走りの性能を高めた2シーター5速マニュアル仕様のタイプA

 1978年3月に初代SA22C型が登場したRX-7。その後、1985年10月に13Bターボを搭載した2代目FC3S型、1991年10月に3ナンバー専用ボディとなった3代目FD3S型がデビュー。

 2代目登場の1年後にはすでに開発が始まっていたという3代目は繊細な曲面で構成された美しいスタイリングもさることながら、シーケンシャルツインターボとハイスピードEGIシステムの採用で最高出力が255psまで高められたこともトピックだった。

 また、徹底した軽量化も行われ、サスペンションはオールアルミ製の4輪ダブルウィッシュボーンを、車体も大きな荷重がかからない箇所は肉抜きをしつつ強度が必要な部分は補強を入れるモノコックスペース構造を導入して4.9kg/psというパワーウェイトレシオを実現。

 その後も大小さまざまなマイナーチェンジを行って進化した3代目だったが、2002年8月に24年間の歴史に幕を閉じる生産終了が決定。惜しまれつつも姿を消したが……2020年12月に2代目と3代目のサービスパーツを復刻して再供給するとマツダが発表。2022年4月現在で2代目30点、3代目71点の補修パーツが復刻されていることはオーナーのみならず、オーナー予備軍にも嬉しいサービスと言えるだろう。

 とはいえ、高年式の中古車価格は500万円を下らず、簡単に手が出せるような状況にないことも事実だ。

R32型スカイラインGT-Rはマンガのような連戦連勝街道を突っ走ったレジェンド

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2007年12月に登場したR35 GT-Rではカーボン、アルミダイキャスト、スチールを最適配置することで高剛性かつしなやかさを追求した新開発ボディが採用された

 1989年5月に発表され、8月に発売を開始したR32型のスカイラインGT-R。総生産台数200台弱で姿を消したケンメリGT-Rから16年ぶりとなるGT-Rの復活劇が大きな話題を呼んだことは周知のとおり。

 GT-Rを名乗るだけあって、そのメカニズムはいずれも日産の技術の粋を集めたものとなった。GT-Rのためだけに専用設計された2.6リッター直列6気筒DOHCツインターボのRB26DETTエンジンはGT-Rに先駆けて発売されたZ32型フェアレディに続き、当時の国産車最強となる280psの最高出力を発生。

 駆動方式もFRベースでありながら路面状況に応じて高度な電子制御で前後輪に駆動力を自在に配分する電子制御トルクスプリット4WDシステムであるアテーサE-TSが採用された。

 加えて、サスペンションも新開発の4輪マルチリンク方式に刷新され、セダン派生型のスポーツカーとしては世界トップクラスの運動性能も発揮。

 また、レースの世界でもファンの期待を大きく上回る無類の強さを発揮したR32型のGT-R。1990年から1993年の全日本ツーリングカー選手権(JTC)では4シーズンで29戦29勝というパーフェクトな戦績を残した。

 このように世界トップクラスの運動性能でファンを魅了した一台なだけに、現在の中古車市場でも1000万円超えの個体は当たり前に存在する。昔も今も“高嶺の花”の一台であることは間違いない。

国産市販車初の280psでクルマ好きの度肝を抜いたZ32型フェアレディZ

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Z32では乗員定員が2名の2シーターと4名の2 by 2を設定。エンジンもツインターボのVG30DETTの他、230psの最高出力を発生した自然吸気のVG30DEもラインナップ

 国産車で初めて280psに到達した3.0リッターV型6気筒ツインターボのVG30DETTエンジンを搭載したZ32型のフェアレディZがデビューしたのは1989年7月のこと。

 1969年に登場した初代モデルから20年目の節目でデビューしたZ32型、大きくラウンドしたワイド&ローのプロポーションや大胆なキャビンフォワードとショートオーバーハングといったZの伝統と革新が融合したスタイリングが人気を獲得した。

 他にも4輪マルチリンクサスペンション、後輪操舵のSUPER HICAS、アルミキャリパー対向4ピストンブレーキなど当時の最新技術が数多く投入されたが、注目はやはりエンジン。過給器にギャレット製T25コンプレッサー&T2タービンのハイブリットタイプを採用し、ターボフィンの慣性質量低減によるターボラグ抑制とシャープなレスポンスを両立。最大過給圧はウェストゲートアクチュエーターの特性を変えることでMT車では500mmHgに、AT車では450mmHgに設定されていた。

 また、カムタイミングとタービンスクロール形状で高回転域での出力向上を図ったMT車に対し、AT車では発進時の加速が重視されていた。

 生産終了となって間もなく22年を迎えるが、その人気は依然高く、現在の中古車市場でも平均200万円前後の価格で推移している。

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