1989年4月、世界初の可変バルブタイミング・リフト機構付きエンジン(VTEC)を搭載した2代目インテグラが登場した。デビュー当時、VTECならではの油圧によるカム制御が話題になったが、1.6リッターの自然吸気エンジンで驚異の160ps(5MT車)を達成したことで、“リッター100ps”という言葉も大いに流行した。
それ以降、リッター100psという言葉が高性能車の代名詞として使われてきたのはご存じの通り。エコカー全盛となった今でも、リッター100psという言葉に魅力を感じる人は少なくない。そこで国産の中古車限定で、300万円以下で買えるリッター100psモデルをピックアップしてみた。
文/奥野大志 写真/ホンダ、トヨタ、スバル、スズキ
【画像ギャラリー】今がマジで乗り時!! 珠玉の国産リッター100psエンジン(5枚)画像ギャラリー自然吸気(NA)でリッター100psを達成した初代86とBRZ
2012年に登場した86とBRZには、スバルとトヨタが共同開発した2リッター水平対向DOHC4気筒エンジンのFA20型を搭載。トヨタ独自の燃料噴射技術「D-4S」が組み合わされ、前期型は200ps、後期型は207psを発生した。アクセルを床まで踏みつけた時の鋭い吹け上がりが魅力で、トップエンド付近では200psのパワーを体感することができる。
エンジン型式:FA20 排気量:1998cc 最高出力:200ps/7000rpm(前期)、207ps/7000rpm(後期) 最大トルク:20.9kgf・m/6400〜6600rpm(前期)、21.6kgf・m/6400〜6800rpm(後期)※最高出力と最大トルクはMT車の数値
コスパの高さで高評価を得た初代レヴォーグ(1.6リッターモデル)
レガシィに代わる新世代ステーションワゴンとして2014年に登場したレヴォーグ。エンジンは2リッターの水平対向4気筒DOHCターボエンジン(FA20型)と、1.6リッターの同ターボエンジン(FB16型)の2タイプ。どちらもリッター100ps超えを達成したが、ここで推したいのは1.6リッターモデル。財布に優しいレギュラーガソリン仕様にも関わらず、170psのパワーと25.5kgf・mのトルクを達成しているのだ。
しかも、2リッターモデルと比べると格段にお買い得だ。200万円ほどの価格で本革シート付きの中古車が買えるのだから、これはもう国産最強のコスパと言っても過言ではない。いい買い物ができたと満足感に浸れること請け合いだ。
エンジン形式:FB16 排気量:1599cc 最高出力:170ps/4800〜5600rpm 最大トルク:25.5kgf・m/1800〜4800rpm
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