アスリートの名に恥じない強心臓を搭載した14代目クラウン
14代目クラウンにも魅力的なリッター100psモデルがある。それがアスリートに追加されたターボモデルだ。8AR-FTS型と呼ばれる直列4気筒DOHCターボエンジンは235psのパワーを発生。リッター100㎰を軽々超えるパワーはプレミアムセダンの証だろう。
実はこのエンジンにはTRDがチューニングした競技用エンジンが存在し、モータースポーツでも活躍している、隠れたハイパワーユニットなのだ。ちなみに中古車市場ではハイブリッドに人気が集まっていると思われ、ターボモデルは300万円以下で購入可能。高性能なターボ車を探している人には狙い目だ。
エンジン型式:8AR-FTS 排気量:1998cc 最高出力:235ps/5200〜5800rpm 最大トルク:35.7kgf・m/1650〜4400rpm
2ランク上の走りが楽しめる現行スイフトスポーツ
現在、新車かつ最も手頃な価格で買えるリッター100psモデルと言えばスイフトスポーツ。1.4リッターの直列4気筒DOHCターボ(K14C型)は140psを発生。トルクも23.4kgf・m/と太く、1トンをきる軽量ボディと相まって、強烈な加速が味わえる。
しかも、スイフトスポーツは新車で買っても中古車で買っても安い。メーカー希望小売価格は、最も高い6AT車で215万2700円。新車の平均相場を考えても破格で、中古となれば言わずもがなだ。街中やワインディング、高速など、どこを走っても、走りの質感は2ランク上。ターボエンジンさまさまと言えるだろう。
エンジン型式:K14C 排気量:1371cc 最高出力:140ps/5500rpm 最大トルク:23.4kgf・m/2500〜3500rpm
リッター100psのVTECターボを搭載した先代ステップワゴン
トリを飾るのは2015年に登場した5代目ステップワゴン。売れ線のミニバンということで燃費の良いハイブリッドに目が行きがちだが、ガソリン車に搭載されている1.5リッターの直列4気筒DOHC VTECターボエンジン(L15B型)の最高出力は150ps。地味な存在ながらリッター100psモデルの仲間入りを果たしている。
冒頭でお伝えした通り、リッター100psというキーワードが脚光を浴びたのは、初めてVTECを搭載した2代目インテグラである。インテグラの最高出力は160ps、ステップワゴンは同150psと、パワー的にはあまり変わらない印象だが、トルクはインテグラの15.5kgf・mに対して、ステップワゴンは20.7kgf・mと段違い。ステップワゴンのVTECターボに乗ったことはないが、豊かなトルクで多人数乗車も難なくこなすのだろう。
エンジン型式:L15B 排気量:1496cc 最高出力:150ps/5500rpm 最大トルク:20.7kgf・m/1600〜5000rpm
現在のリッター100psモデルはダウンサイジングターボが主流
ここまで読んでくれた方はお気づきだと思うが、冒頭の2代目インテグラ、そして初代の86とBRZをのぞくと、ターボエンジンがリッター100psモデルの共通項となっている。だからトルクが太くて乗りやすく、燃費もいいわけだが、これが現代のスタンダートということだろう。
他方、欧州プレミアムブランドに目を向けると、リッター100psモデルは当たり前のようにある。その分、価格に反映されているわけだが、だからこそ300万円ぐらいで手に入る国産中古のリッター100psモデルはものすごく貴重。しかも、エコカーとは明らかに異なる乗り味が楽しめるのだから、狙わない手はないのである。
【画像ギャラリー】今がマジで乗り時!! 珠玉の国産リッター100psエンジン(5枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方