レギュラーガソリン仕様でECOタイヤを履かないところも潔い
エンジン以外にも効率アップのための工夫がいっぱいだ。プロペラシャフトのセンターベアリングやハブベアリングなどを新品に交換。さらにGRヘリテイジパーツのドライブシャフトとファイナルギア(WPC加工済み)も使用している。駆動系の整備不良はパワーの伝達ロスにつながるため、重要なメンテナンスポイントだが、しっかり行っておけば燃費向上につながる。
ここまで手を入れておきながら、オリジナルのAE86と同じレギュラーガソリン仕様で、ハイグリップタイヤ(アドバンネオバ)を装着しているのがおもしろい。鎌田さんのこだわりを感じる部分であり、自信を感じる部分でもある。各部をしっかり仕上げていけば、30年以上も前のクルマでも現代のクルマと遜色ないエコカーに生まれ変わるということだろう。
ECOハチロクはすでに公道を走っているナンバー付き車両というのが最大のポイント。つまり、コスト面さえ折り合えば、誰でも同じ仕様でドライブを楽しむことができるのだ。すでにテックアートのお客さんの間では話題になっており、電子スロットル化を希望する人もいるそうで、夢はふくらむ。
何十年も前のクルマでも、最新技術を用いてチューニングすることで、AE86の乗り味を残したまま、微力ながらカーボンニュートラルに貢献できる。このECOハチロクは、私たちが現実的に選べる選択肢として、旧車遊びの見本になっていると言えるのではないだろうか。
【画像ギャラリー】オリジナルの4A-Gらしさを残しているのもいい!! これが最新制御の4A-Gだ(4枚)画像ギャラリー
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